
(2020.12.15) 『魚粋亭』 素材のおいしさだけでなく、その旨みを引き出す丁寧な仕事とセンスが窺える良店でありました 秘境にあるお寿司屋さんを探して歩く「帰れマンデー見っけ隊」って番組で紹介された『魚粋亭』 これまでにも興味を持ったお店はたくさんあったのですが、秘境というだけあって簡単に行ける所ではないことから諦めざるを得なかったのですが… こちらはJR青梅線小作駅前だとことですから都心から90分も掛からずお邪魔できるのであります 開店時間である12:00に合わせるように移動したのですが、踏切内に人が立ち入ったとのことで10分弱の運転見合わせがあって到着が遅れてしまったこともあり30席ほどの客席は予約席を含め全て埋まっていたのであります 先客の多くがご婦人方であることからラストオーダーとなる13:30までに席が空く可能性は低いであろうと思いながらも待たせていただくことにしたのですがやはり席が空いたとの連絡が入ることはなく… とは言えせっかくここまで来たのだからと夜の部の予約を取ろうとお店に戻ってみますと、ちょうどそのタイミングでお店を出ようとするお客さまがいらっしゃいましたので、ギリギリ5分前にカウンター席をいただくことができたのであります 何がそこまでさせたのかと言いますと、番組で紹介されていた塩すだちでいただく“大間のマグロ”があまりにもおいしそうだったからでありまして… 大間のマグロは他でもいただくことができますし、塩すだちではありませんが、白身のネタをレモン塩で提供するお店も少なくないのですが、大トロをお塩でいただけるところとなると思い当たるお店がないのであります ということでそんなマグロがいただける「粋」をお願いすることにしたのですが、お寿司だけでなくサラダや天ぷらもいただけるとのことで… 天ぷらは大皿に盛られたお野菜から2種と、ヒラメ、ブリ、サワラの3種から選んだ好みのお魚を揚げてくれるのだそうで、ワタシは蓮根 さつまいも ヒラメをお願いします サラダをいただいている間に揚げられた天ぷらはサクッとした衣に覆われていて、お願いしたさつまいもは想像以上に厚くカットされていることから、ホクッとしてた食感と甘みをおいしくいただくことができました 驚くことにスプーンに乗せられたシャリ玉がひとつ提供されたのですが、それはこだわりで仕入れている“宮城県産のササニシキ”と寿司酢の味わいをストレートに味わっていただきたからであるとのことでして… ひと粒一粒がしっかりとした艶々とした美しさと、ほど良い硬さに炊きあげられたお米の甘み そしてその甘みを引き立てるような寿司酢のほんのりとした甘酢のおいしさを感じることができました 続いてもこだわりの逸品だということで「千葉県産の炙り金目鯛」が一貫にぎられます 「お醤油でもおいしくいただけますが、もしお嫌いでなければレモンを絞って…」とのサジェスチョンに従いいただきますと… ほど良く脂がのっていることでの甘みと、炙ったことでの芳ばしさ、そして高知産だというレモンの酸味と甘みが上手く一体化した味わいを楽しむことができました そして、目的とした大間産まぐろの大トロをメインに鯛、アオリイカ、車海老、赤貝の5貫 すだちでなかったことが残念ではありますが、大トロをレモン塩でいただきますと… お塩が大トロの甘みを引き出してくれていますし、レモンの爽やかさもあって、とろけるほどの大トロの脂をよりおいしくいただくことができました 鯛やイカもレモン塩でいただき、車海老と赤貝はお醤油でと味の変化を楽しむこともできたのですが、中でも赤貝の大きさと歯ごたえの良さは屈指のものでありました 続いては赤身と氷見の寒ブリ、いくら、ウニ、卵、穴子と6貫、さらにいなりずしまでもが提供されまして… 醤油炙りだというブリのおいしさに感動しながらも、ウニの盛の良さや甘みにも驚かされますし… 軟らかく煮こまれた穴子のとろけるような食感もみごとなものと、素材の良し悪しだけでなく、一つひとつにそのおいしさを引き出すような丁寧な仕事がされていることに頭が下がります デザートとして提供されたミカンをいただきながら大将との雑談も楽しく… フラっとお寿司でもと来れるところではありませんが、またお邪魔させていただきたいお店でありました https://synapse-gourmet.blog.jp/archives/27524851.html