かつて都内屈指のインド料理店として江古田に本店を構え、都内に数店舗展開していた『SWAGAT』。
江古田本店の名シェフ、ナシームさんの料理も凄かったし、六本木交差点裏のインド料理タパスバーも面白かった。
今のようにインド各地の地方料理が東京でいただけるようになる前から時代を先取りしていた名店だったのですが、現在は六本木二丁目店へと店舗統合。こじんまりと営業していると思っていました。
ところが。
立川の伊勢丹で、聞き覚えのある店名を発見。
いやいや、最近は中央線沿いに『スワガット』って名前の店たくさんあるけど皆ネパール人のインド料理店で、カレーにクリームで渦巻き描く系でしょ? なんて一瞬思ったのですが。
違う。
あのマーク、見覚えあるナマステポーズのマークは・・・あの『スワガット』だ!
『SWAGAT 伊勢丹立川店』
伊勢丹立川店B1食品売場に2021年オープンした様子。
場所柄、テイクアウトデリがメインですが、4席ほどの小さなイートインカウンターもありました。
まずは曜日ごとの日替わりメニューに注目。
火・土は南インドミールス、金・日はチキンビリヤニを提供しているんです。
これは近隣のインド料理好きには朗報!
ちなみにこの日は日替わりカレー売り切れにつき、定番カレー2種を組み合わせオーダーしました。
★2カレーセット ¥1210
◎バターチキンカレー
◎スパイシーチキンカレー
・ナン
・ライス
・サラダ
・サブジ
・ドリンク
構成としてはとてもベーシック。一見よくあるインド料理セットです。
ですが流石です。
食べれば他店とは違うことがわかります。
バターチキンは万人受けする甘口ながら、しっかり効かせたトマトの酸味、具材のチキンティッカの香ばしさが秀逸。
売って代わってスパイシーチキンカレーは攻めた辛さです。
ライスは日本米ながらサフランが香り、粒立ちも抜群。
ナンもでっかいだけの胃に溜まるものとは異なり、フワッとした口どけ。
付け合わせのベジタブルサブジにはマスタードシードがふんだんに用いられています。
どこをとっても手抜きなし。
流石は名店として鳴らした『SWAGAT』。
ナシームシェフ時代の迫力とは別物ではあるけれど、正統インド料理へのプライドはしっかりと感じ取ることができました。
それに、食品フロアのイートインとしては、かなりの掘り出し物ではないでしょうか。
夕方のアイドルタイム無しということで、遅い時間のランチにも重宝しそうです。