更新日:2024年01月15日
食材選びに妥協しない大将による、本物の和食を堪能できる予約必須の人気店
私が敬服するのは、寿司種の目利き、料理や寿司の供給タイミング、そして色合いである。そして独創的な技である。どれもこれも一朝一夕で身につくものではなく、実は密かに試行錯誤もしていることに気がつくのである。 目利きについて、素人が語るのはいささか面映ゆいが、写真#7は鹿島の煮蛤、鹿島産は熱を加えても縮まず、千葉産は縮んでしまうのだと説明を受けた。犬吠埼の北と南では同じ蛤でも明らかな違いがある。鹿島産が市場に入っていない時は他所の蛤を買うことはしないとのこと。 写真#7は三重県の竹麦魚(ほうぼう)の昆布締めである。産卵前のこの時期が旨いと言われている。この魚は東北から沖縄まで全国で揚がるが、三重県産を選ぶ理由があるに違いない。 供給タイミングの例として、写真#8の海老を取り上げたい。 以前にも書いたかも知れないが、茹で立てを三尾だけ笊に載せて、皮を剥き、すぐに握って出す。温度が高いとそれだけ甘み旨みを強く感じることができるのである。席数は九つだから一度に9尾の海老を茹でて出すと、9人分の海老を剥いているうちに海老の温度が下がってしまい、味が落ちてしまうのである。
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