
「笑い地蔵尊」なる祠のそばで見つけたうなぎ・ふぐの店。笑う角には福ならぬふくが来たってか。
中はカウンターだけ。ちょうど板場の前が1席空いていた。板場には、細身で白髪交じりの主人。うな重を頼み、ふぐの煮凝りとビールで一杯飲りながら待つことに。
ふと壁の調理師免許を見ると、交付年月日昭和35年、交付者東竜太郎……って「いだてん」で松重豊が演じた都知事じゃんね! その隣のふぐ免許はなんと昭和24年の交付。聞けば、免許の主はご尊父。この場所で65~6年、その前に野方駅の北口で10年、さらにその前は新宿でやっていて、野方には疎開で来たのだそう。
地名の店は大体古いが、70年以上とは。
うなぎはさばきたてをさっぱりとしたタレで。
歴代最高にうまし。
たまには一人でうなぎ酒、という時の最適店。