一条流がんこラーメン金町 2025年6月19日プレオープン、6月20日グランドオープン。 一条流がんこ家元が引退し、札幌に帰ってしまったので、もう新店はできないのかと思っていたら、「一条流がんこラーメン」(四谷)の暖簾分けとして爆誕。 思い起こせば、「高田馬場の大正製薬の近くに黒塗りの屋台のようなラーメン店がある」という情報を頼りに食べに行ったのはもう40年ほど前。その店名が「がんこラーメン」だと知ったのは、インターネットが普及した10年もあとの話だ。それから「がんこラーメン」の系譜はかなり追いかけた。30近くはあっただろうか?こういうお店は集合施設には入らないかと思っていたら意外にも複数回出店した。小樽、会津、浜松、池袋など。店舗は増えたがセントルキッチンなどというのは持たずに全店店炊き。そしてこの新店もその「池袋ひかり座」にも居た関係で、現四谷店主・後藤さんの元で修業し、暖簾分け。女将さん(店主の奥様)の存在が柔らかな接客で店の雰囲気を作っている。 主なメニューは、不純100ラーメン1000円、純正上品塩ラーメン900円、純正上品ごってり塩ラーメン950円、純正上品醤油ラーメン900円、純正上品ごってり醤油ラーメン950円、など。 迷った末に「不純100」と「ごってり塩」を購入。他の人のビジュアルを見て、「悪魔肉」300円も追加。 今日の“不純”は、イソツブ貝10kg。日替わりだから、不純に関してはこのお店の出来、というよりは、このスープの出来、になるので判断は難しい。それは次の一杯に任せよう。こちらは、つぶ貝の味なのだろう、ややクセのある強い旨味。「がんこ」はあまり原価云々を語る店では無い。「不純」というのは、前日のスペシャルの残りスープに通常の「純正」スープをぶち込むもの。今日はそれが“イソツブ貝”だったのだ。先日は“甘海老”だったので、ベースの味の比較はできない。 そして「100」というのは、カエシが入ってないスープそのものので食べるラーメンである。とまあ、専門用語がいっぱいあって難しいお店になったものだ(笑)。 悪魔肉は三枚肉を醤油で煮込んだもの。結構大量に入っている。本来はかなりしょっぱいのだが、今日のはいい塩梅だった気がする。チャーシューはがんこ系ではバラロールが多いが大判の柔らかロースでおいしい。単純に好みだけ言えば、悪魔肉よりもおいしかった(笑)。でも、ビジュアル的にはどうしても悪魔肉の写真が欲しかった。 麺は「がんこ系」ではお馴染み「サッポロめんフーズ」の黄色い細縮れ麺。 四谷直伝というか、四谷直系?四谷から始まった不純100としては十分な味の継承なのではないだろうか? 二杯目は「ごってり塩」。ごってりというのは背脂のこと。出汁が効いてしっかりしょっぱめ。がんこ系もたくさん回ってきて、中には「あれ?」というのもないこともなかったが今回は十分な「がんこ」だった。それぞれ麺が200gの上に悪魔肉も頼んだのでかなりお腹いっぱい。帰りの電車でひ〜ひ〜言っていた。 面白いのはメンバーカードというのがあり、「一条流がんこ総本家分家四谷荒木町」「覆麺智」「覆めん花木」「中華そば半ざわ」と5店舗共通で使えるというモノ。「がんこ」系が群れるとは珍しい。このカードで各種トッピングがサービスになる。(生卵(つけ玉)、青唐辛子、ネギ、のり、メンマ、味玉、焦がしネギ) カウンター8席、11時着で満席、店内待ち3番目。帰る頃(11時30分頃)には店内5-6人、店外5ー6人待ちの人気だった。
クセになる味わい深いスープと豪快な悪魔肉が魅力の“がっつり系ラーメン”
カウンター席のみの落ち着いた空間で、他ではなかなか味わえない“ダシ100%”の濃厚なスープが自慢です。その日ごとに異なる魚介や貝などを贅沢に使い、タレを加えず素材の旨味だけで押し出されたスープはクセが強くも深い味わい。看板トッピングの「悪魔肉」は豚バラをじっくり煮込んだ肉厚でインパクト大の逸品。細ちぢれ麺やストレート麺がスープにしっかり絡み、とろけるようなチャーシューや香ばしい焦がしネギ、ボリューム満点の具材も嬉しいポイント。朝の早い時間や遅い昼下がりで味やスープの雰囲気が異なるなど、タイミングによって多彩な一杯に出会えます。中毒性のある個性的なラーメンを心ゆくまで堪能できるお店です。


























