京都にはハード系を扱うお店が多いですがここはとりわけ異彩を放ったパン屋さんです。基本はハード系を中心にしたラインナップですがフランス、ドイツ、イタリアなどの食事パンを多数取り揃えておりリーン系が好きな人にはクラクラしそうな品揃え。甘い系も勿論ありますがあんぱんみたいな和物は滅多に扱わず基本はバブカやスコーンみたいな現地のパンや焼き菓子を再現する事でお店の方向性を際立たせています。 それだけの尖ったパン屋であり愛好家が押し寄せるようなお店かと思いきやそうでもない。交通量の多い丸太町通りに近いながらもこの辺は脇道に入るだけで京都の中心部とは思えないほどの閑散とした場所となります。来るのは地元の人達くらいでしょうか。遠征客にとっても狙い目と言えそうです。 【チャバッタオリーブ】(200円) 【ブルーチーズとくるみのチャバッタ】(240円) どちらもチャバタ生地を使ったパリ皮モチ生地のパン。加水量の高さを証明する艶のあるクラムが織り成す圧倒的もちもち感。それに反してクラストは弾力があるのに引きが強く、クラストを噛み切るまでにクラムの反発が口内にて何度も起きる心地よさ、まさにチャバタの醍醐味です。 ブルーチーズとくるみのチャバッタはかなりブルーチーズの香りが強いですがチーズ自体はそれほど多くはないので初心者向けながらブルーチーズガチ勢には物足りないかも?個人的には塩気のみでチャバッタの美味しさだけを楽しませてくれるオリーブの方が好みです。 【カリフォルニアサワードゥ】(295円/ハーフ) 全粒粉を使ったサンフランシスコ風カンパーニュという聞き慣れないパンでかなりハードなクラストにバネのような弾力を持ったもっちもちのクラム、酸味も程よく効いていてそのままでも何かを乗せても美味しく頂ける懐の広いパンです。気泡の大きさからも分かるようにかなり低温発酵で丁寧に仕上げてるのが見て取れます。とにかく美味しいカンパーニュでした。 【サンデーレーズンローフ】(390円/ハーフ) 全粒粉を使った自家製酵母パンでダーク、ゴールデン、カレンツの3種のレーズンを練り込んだレーズンブレッドで、ギッシリ目が詰まった生地はもっちり感が強く、レーズンから放たれる湿気がこのパンを更に高重量にしている。 バランス的には甘みもあるが爽やかな酸味が中心となっていてもちもちの生地を噛み締める事によりジューシーで潤いある清涼感が口内を満たしてくれます。 【フィグブレッド】(520円/フル) 全粒粉とライ麦15%、しっかりと発酵したもちもちのクラムに包まれるのは白ワインで仕上げた大粒のいちじく。惜しむ事なく使われたいちじくの独特の風味がクラム全体に伝播しまるでパンそのものが一つのいちじくのよう。クラストも非常に引きの強いむっちり感を放ち、食べてるだけで楽しいパンとなっています。 【スティラート】(280円) チャバタをベースにしたイタリア風バゲットでリュスティックバゲットに似たようなもっちりしたクラムが特徴で不均一な成型がいかにも高加水タイプの食事パン。気泡が大きいせいか掴んでみると柔らかなクラストに見えますが実はかなりザクザクしてて引きは強い。 食べてみるとうっすらと酸味もあり後味は爽やかでバゲットのようなクラストのパリパリ感、バタールのようなクラムの食べ応え、高加水特有のもっちり感とおとなしそうに見えてかなり欲張りな強情さを持つ食事パンです。 【生ハムとブリーチーズのホールウィートサンドイッチ】(300円) ホールウィート(全粒粉)で作ったカンパーニュ生地で生ハムとブリーチーズをサンドしており、主張を抑えたシンプルな生地に生ハムとブリーチーズの程良い塩気がベストマッチ。濃厚なようでいて胃に優しいサンドです。また何気にソースも美味しい。 【ローストベジタブルサンド】(260円) マルチグレインの雑穀感溢れるカンパーニュ生地にひよこ豆ペーストを塗り、複数の野菜を詰め込んだヘルシーなサンド。ドレッシングがカレーの風味なので食欲をそそる香りですが、ひよこ豆ペーストとカレードレッシングは冷めると固形化して口当たり微妙。リベイクする事で本来の美味しさを取り戻せるでしょう。 総評です。ラインナップからも分かるように食事パンを中心としたハード系主体のお店という枠に収まらず、フランス・ドイツ系以外のパンも扱い来る者の目と好奇心を満たしてくれます。店内はかなり狭いですが場所的に人通りの少ないお店なのでそれほど人が訪れる事もなくのんびり選べると思います。ハード系の好きな方は一度訪れてみてはいかがでしょう?ごちそうさまでした。 #ハード系主体 #食事パン
写真と本文をすべて表示御所、神宮丸太町駅付近のパン屋さん
禁煙
PayPay決済可
ランチ営業あり





