【イカ下足揚げ、玉子焼きで呑み、黄色いカレー丼を】 暮れなずみ、近所をぶらぶらと散策。 ふだん通らない道を進んでいると、少し遠くから “きそば”の文字が暗がりにポツンとうかぶ。 こうなると俄然、蕎麦屋に気分がかたむく。 かるくつついて呑み、しめに蕎麦でもたぐろう。 暖簾をくぐり、あいた席に腰かけ、まずは瓶ビール。 これを呑み、お通しの板わさをつつき、店内に貼られた 短冊の品書きをみわたし、その中からアテにえらんだのは *玉子焼き(600円) *イカ下足揚げ(500円) 店内にながれるテレビで相撲をみながら、 くつろいでいると、アテが運ばれる。 まずは玉子焼き。たっぷりと八つきれいに整列し わきにはこんもりと大根おろし。おろしに醤油を ちらっとまぶし玉子焼きにのせ、口にほおりこむ。 熱々、ハフハフいいながら頬張ると、玉子のやさしい 滋味が口中にひろがり、ニンマリ。出汁ではなく玉子 そのものを味わえ、この素朴な味に酒がすすむ。 ついで、イカ下足揚げ。 褐色にこんがり揚げられたイカ下足は、ぷりっと した下足に香ばしい衣。添えられたレタスをつつき グラスに注いだビールをキュッと。 胃も準備万端ととのってきた。 チューハイでも呑みながら、しめにしよう。 なんだが無性に腹にたまるものが食べたくなり、 *カレー丼(800円) しばし待っていると、出汁の匂いを漂わせながら お盆に味噌汁と漬物がのせられ運ばれてくる。 (おぉ…黄色いカレーだ…) スプーンですくうと、持ち重りのするとろみ具合。 口に含めば、懐かしのカレー粉と小麦粉のカレーだ。 出汁の旨味たっぷり、辛さはほどよくスパイシーに よらず、柔らかな豚肉とシャキッとした歯ざわりを 残す玉葱、ふっくらとした白米。 これをかきこみ、箸休めに飲んだ味噌汁、これが 実に美味しい。あさりの味噌汁で、出汁の溶け込み よく、あさりの身はぷりっと立派なものだ。 ふぅっと一息、カレー丼のやわらかな出汁が胃から たちのぼり、おだやかな充足感に包まれる。 さいきん、エッジのたったスパイスカレーよりも やわらかい出汁の和風カレーで呑む酒がうまい。 やっぱり出汁で呑む酒がいちばんだ。 #練馬 #町の蕎麦屋 #玉子焼き #イカの下足揚げ #カレー丼
中村南にある都立家政駅付近の定食のお店














