【 分梅の街にひっそりと咲くカトレア:ゆりの花は静かに 】 分倍河原駅改札から、旧甲州街道へ向かふ道沿いの建物に、青いテントを見かけたら、2階がカトレア。 分倍河原が、今の様に喧騒にまみれた街になる前から、街の移り変わりを見守って来た喫茶店。 「高校生の喫煙お断り致します」と達筆で書かれた注意書き。押しピンで留められた紙も黄ばみ、世の中も変わり、役割を終えただろう注意書きが、懐かしくもあり、妙に新鮮に感じる。 ドアを開けると、昔の世界へ入った感覚に陥るが、間違いなく今の時の中に、人々は集う。 今のカトレアを愛して訪ねて来た人達で一杯。 女性の店主が、静かにオーダーを受けてくれる。 「本日のサービス」コーヒー グァテマラと、気になっていたホットサンドを頼む。 あずきにするか、バナナにするか迷ったけれど、やはりバナナを。昔、我が家にもあったホットサンドパンで焼いてくれた。そんな時代もあったな。 グァテマラコーヒーの酸味を楽しみながら、焼きあがったバナナ ホットサンドを齧った。 青臭いバナナの酸味が口に広がる。 丁寧にカットされたバナナ。店主の、きちっとした性格を感じる。なんて、美味しいんだろう… 日が暮れていき、沢山居たお客さんも一人、また二人と家路へと向かう。テーブル席の小窓からは、昔はきっと夕日に沈む富士山のシルエットが見えたことだろう。 私も、カウンターの席を立ち、妻の待つ家へと階段を降りた。 前回、初めて店を訪ねた時には心配したが、次回もカトレアは、分倍河原の片隅にひっそりと、しっかりと咲いていてくれるに違いない。
写真と本文をすべて表示府中、分倍河原駅からすぐのカフェ
駅から近い
カウンター席あり
喫煙可
ランチ営業あり
おひとり様OK























