【鰻問屋直営店で、白焼きで呑み鰻重を】 師走に入り、かけまわるような忙しさ。 年の瀬にむけて、精をつけたいと想っていると 無性に鰻を食べたくなった。 いちど、ポッと灯った鰻熱は一向にさめず、 予約をしたのは、創業、昭和四十三年の老舗、 鰻まつむら。指定の時間に練馬高野台に降りたち 歩くこと十分ほどで、店先に。 引き戸をあけ、予約の旨、伝えると、日本間に 通される。他は二組、一室に一組までとし、連れと 向かい合うテーブルの上にはパーテーションがあり 感染対策に力を入れられていて、このような時世、 安心して食事ができるのは非常にありがたい。 品書きをみながら、お願いしたのは *赤星(650円) *白焼き 松 1尾(3680円) *鰻重 松(3980円) よく冷えた赤星で喉をならし、しばし寛いでいると 白焼きが運ばれてくる。さっそく温かいうちに箸を つけ、一口いただく。ふっくらとした身に、皮の 火の通りもよく、嫌なぬめりや、川魚特有の臭さも なし。いそぎ、日本酒を冷で頼み、一口ごと、舌で おしつぶすようにいただき、酒をクッと。 そして、お待ちかね、鰻重の到来だ。 お重に、鰻の重、吸い物、香りのもの、フルーツが ところ狭しとならび、気もそぞろ。 やっぱり蓋ものは蓋を開けるこの瞬間に喜びが 凝縮し、興奮は最高潮に。 蓋をあけると、鰻の香ばしい香りとタレの甘辛い匂いが 織りなされた湯気が、ふんわり。鰻と下に敷かれた米を すくい、まとめて頬張ると思わず目をつぶってしまう。 ふっくら香ばしい鰻に、タレはすっきりとした味で 固めに炊かれた白米も申し分なく、一口頬張るごと 訪れる幸福感は薄まらず、さいごの一口まで、全く 食べ飽きることなく、スイスイと箸を持つ手が緩まない。 嗚呼、美味かった… お重は綺麗に空になり、鰻恋しの想いは拭われ、 帰り道も吐く息は鰻の香ばしさがマスク内に充満。 やっぱり鰻がもたらす幸福感は別格だ。 #練馬高野台 #鰻問屋直営店 #白焼き #鰻重 #日本酒 #要予約
個室あり
禁煙
クレカ決済可
ランチ営業あり
静岡産の良質鰻を使った、知る人ぞ知る鰻屋さん





















