「長生殿」、「越の雪」と並んで、日本大銘菓のひとつと説明されれば、軽佻浮薄、付和雷同の私が見逃してはならじと買い求めたのが、「山川」である。名前こそ忠臣蔵吉良邸討ち入りの合い言葉のようだが口に含むと淡雪の如く溶け、淡い甘みが残るのである。 私は洛中寺町二条上ルの一保堂で求めた煎茶「日月」を濃いめに淹れて賞味した。次回は柳桜園のお抹茶で頂こうと思う。 なお、紅白の二色があるが、味は同じであり、一言で言えば「落雁」である。 また、「古代山川」という和三盆を使った本格的な高級品もあるので、機会を得たらそちらも試してみたいものである。 さて、私はたまたま横浜そごうの地下でこの菓子に出逢ったが、東京では島根県のアンテナショップ「日比谷しまね館」にて買い求めることが出来るようなので、お勧めしたい。 下記に説明書を写しておく。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 風流堂「山川』について 大名茶人の巨峰と仰がれる松平不味公は、江戸時代も中期を過ぎた頃の松江藩(十八万六千石)の七代藩主です。 城下町松江に遺る銘菓「山川」は公のお歌 散るは浮き散らぬは沈む紅葉ばの影は高尾の山川の水 を引歌として作られた、公お好み中随一のものでありました。 しかし世の変遇につれ、幕末から明治にかけて遂に姿を消したのでありますが、風流堂先々代はこれを惜しみ、お歌の「紅葉ばの影」の心を、また「山川の水」の趣を求めて、昔ながらの御用菓子「山川』の復元をなしとげました。 幸い「山川」のもつ枯淡な風味の中に、お茶の心を秘めた 気品と雅味は、大方のお褒めとご愛用にあずかり、長生殿、越の雪と共に日本三銘菓の一つと指折られるに至りました。 銘菓「山川」はお茶の香りを一層引立てると共に、しっとりと溶け合う風味は風流堂伝統のものであり、広く皆様よりおめ頂き、ご賞味賜わっているところであります。 何卒、山川本舗「風流堂の山川』とご指名の上、今後とも末長くご愛用頂きますよう謹んでお願い申しあげます。 山川本舗風流堂主人敬自 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
写真と本文をすべて表示淡く優しい甘みが、美しい余韻を残す日本三銘菓のひとつ


















