かなり独断になるが広東料理の一番の醍醐味は海鮮だと思う。僕は香港に行くたび必ず「瀬尿蝦」と「白灼蝦」が必ず食べたくなる。「瀬尿蝦」はシャコのこと。そのまま訳せば「放尿をするエビ」ということになる。持つと水をピュッと出すかららしい。日本より大ぶりだが、これが美味い。日本で寿司で食うより香港でガーリックフライになったシャコを食べる方が僕は美味しいと思う。
「白灼蝦」は最もポピュラーかつ単純な広東でのエビの食べ方で、白茹でにしたエビをあつあつのまま醤油や生姜油ベースなどのタレにつけて食べるのだ。これもまた茹でエビの食べ方としては、僕はこれ以上ないと思う。
こうした広東料理の海鮮を食べる時には通常ラマ島や西貢などの少し郊外に行くのが香港では常識なのだが、時間のない旅行客が中心部で食べたいならこちらがおすすめ。
チェーン店なのだが、とても便利な場所にあり、しかも美味い。料理のクオリティはとても信頼できる。この日は「白灼蝦」からはじめ、「瀬尿蝦」そして「マテ貝のオイスターソース」…で、さらにまた食べたくなって「瀬尿蝦」をおかわり。どれだけ好きなんだと店員さんも少し呆れ顔w
僕が行った支店は上環のマカオフェリーターミナルの向かい側。そこそこ遅い時間に入店したが丁寧に接客してもらえた。
奥の方で宴会が行われていて、麻雀に興じる音が深夜帰る時まで続いていた。
香港庶民にも愛されている印だろう。