「アトランタからの手紙 パート11♡」 この日はアトランタの本社で働いている日本人からディナーに誘われたが、行けるようなら行くとあいまいな返事をしておいた。 14時くらいにこちらでの全てのプログラムが終わったので、ダウンタウンで買い物をしながら時間をつぶして6時ちょっと前に待ち合わせ場所に着いた。特に大きなものを買わなかったので敢えてホテルには戻らなかった。 6時過ぎにアイシャがやってきた。 いつものポニーテールではなく髪を下していた♡ アイシャの車は意外にも白のインフィニティ。 こっちのコンシェルジェの給料で果たして買えるものであろうか? でも、こちらの人にしては珍しく綺麗に洗車されているし車内もとても綺麗。 綺麗好きの女子といった感じがした。 先日歩いて40分もかかった場所も車で行けば6~7分。 車の中で、 「アイシャにはもう一つの意味があるのだよ」 「Love carかな My sweet carといった方がいいかな」 愛社より愛車の方が喜んだみたいに感じた。 多分車が相当好きなのであろう。 僕はビール。車のアイシャには日本のラムネを進めたが、水でいいと言われた。 最初に手羽先とつくねをオーダー。 串から抜いて半分ずつにわけてアイシャにもあげた。 手羽先は食べたけど、僕が溶いた卵につくねをつけて食べたら気味悪がってつくねには手をつけなかった。 「どのラーメンにする」って聞いたら 「私の為に選んで」って言うから アイシャには豚骨ラーメン 僕は醤油チャーシュー ここのお店はトッピングの種類も多くまた大盛りや替え玉ができるのでかなり本格的な感じがした。 なんか変な野菜とかヤングコーンやコーンが乗っているからそれをよけたら、アイシャは不思議そうな顔をしていたな。 まあ、その前に写真を撮っているだけで怪訝な顔もされたが。 やはりアイシャはすすれない お箸は使えたけど、もぐもぐ食べていたな。 豚骨はチャレンジかと思ったけど、美味しいと言ってくれたのでほっとした。 僕が食べた醤油ラーメンは 香のきつい野菜が入っていたことによって、せっかく旨いスープが僕にとっては少し残念な感じになっていたけどアトランタなら十分合格点を出せる。 麺はちょっと茹ですぎ。 でも、チャーシューが旨い。それもトロトロで。こんな旨いチャーシューは日本でも中々食べることができないからびっくりした。 隣に学生のカップルがいて、物凄くゆっくりラーメンを食べているから完全に麺が伸びきっていたけど、一向に気にならない様子だった。 何を食べるかより誰と食べるかだよね。 お店には45分くらいいたかな。 たわいもない話をしながら、 いつ今日の髪形を褒めようか、そして いつ今日はもう少し一緒にいたいと切り出すかタイミングを探っていた。 テーブルにあった勘定をした、 まさに その時に、 アイシャから 「ありがとう」 「ホテルまで送っていくわ」 「そのあと私は家族の待つ家に帰るわ」 しまったー、家族のことは聞いていなかった だから 「息子?娘?いくつ?」と聞いたら 「11歳の男の子と9歳の女の子」 ホテルに向かう車の中で、強引にいくことも考えたが、 彼女の大切な家族との時間を奪うことは日本男児としてやるべき行動ではないので声に出すことはしなかった。 車がホテルに着くちょっと前に 「今日の髪はとても素敵だよ」と言ったら 素敵な笑顔が返ってきた。 ホテルの前で、ラーメンに付き合ってくれたことと車で送迎をしてくれたこと、そしてアトランタのお店について色々教えてくれたことにお礼を言った。 また、翌日帰国することを伝え、彼女からは旅の安全を祈る言葉をもらった。 そして、仕事の顔から母親の顔に戻った彼女は白のインフィニティで彼女の場所に帰っていった。 僕も自分の場所に行こう。 まだ19時15分だし明るいし、確か今日のディナーは19時半からだったな。 同僚に電話をかけて店の名前と大体の場所を聞いて、タクシーでそのままバックヘッドへ向かうこととした。 アイシャに愛しゃれることはなかったけど、 僕には沢山の素敵な仲間がいるのだから。 #ラーメン
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