
【 会食は、ロイヤルで。 】
相変わらず美しいホテルである。新興外資とは違う歴史を積み重ねた良さであろうか。少し前にここのセーラーバーを、歴史遺産として残さなければ見たいなそういう、ランキングの上位に上がっていた。
美しいロビーラウンジ。そして地階の名店揃い。
つる家の歴史は古い。明治41年に北浜で創業した日本料理屋で、ロイヤルホテルには創業当時から出店している老舗である。オールドホテルとともに歩みし、日本料理、だ。
私事の会食にて利用。親族の高齢者が多いので量は軽めとした。予約の段階でぽろっと、会の趣旨を言いはしたのだが、特に何かサービスを期待したわけではなかったのに、
本日は、おめでとうございます。と。
ドリンクをサービスしてくれたのには驚いた。こういうところが老舗の、老舗たる所以というか、懐の深さなのであろう。
さて、お料理の方は素晴らしかった。ちょうど台湾旅行明けてすぐで、私も娘も舌の塩分濃度が随分軽くなっていた頃合いに、これだけの薄味をもって日本料理とするその、素晴らしさに軽く驚いた。
流石である。
派手な食材を使ったりするものでもなくしみじみと、がしかし、今年日本で正月を過ごす事なくおせちを食べていない私と娘は、お重に設えられた手の込んだおせち料理が並んでいることに歓喜した。
なんと、素晴らしいお味。際立つ素材感と出汁味。そして軽やかで、塩分をあまり感じない味付け。なのにしっかりと自立していて、、、
オールドホテルのオールドレストランのまさに横綱相撲。素晴らしいランチを終えてお会計がまた、ちょっつと驚くほど安い。日本は、本当にオーバークオリティ、、、
等と言って、その後ロビーラウンジでコーヒーを飲んだら9千円を払う羽目になった。
どちらかというと、そちらの価格の方が見合っているのだろう。滝があり小川の流れるロビーラウンジはそれに見合うものだと思うし、つる家の料理は、もう少し値段を上げても十分に見合うお料理だと思う。