
イタリア料理とスペイン料理をベースに、市場から仕入れる魚介や契約農家の野菜、肉料理までを組み合わせたコース仕立てのランチが楽しめるビストロ。 前菜からメイン、ドルチェまで一貫して構成されており、ワインと合わせてしっかり食事を楽しめる内容になっている。 場所は東急東横線・東白楽駅から徒歩2〜3分ほど。 住宅街に近い落ち着いたエリアにあり、ゆっくり食事をするのに適した立地。 外観は控えめながらもガラス面が広く、店内の雰囲気が分かり入りやすい印象。 店内は1階と2階の構成になっており、1階にはカウンター席も備えられ、テーブル席と合わせて比較的ゆとりのあるレイアウト。 カジュアルながらも落ち着いて食事ができる空間になっている。 ──── 予約時間に合わせて訪問。 予約時に席を選択しており、1階のカウンター席を利用。 目の前では調理の様子が進み、仕込みから盛り付けまでの流れを間近で見ることができるライブ感のある環境で、食事への期待値が自然と高まる。 《ランチコース 3,300円(税込)》 〇 Gabe Chicchirichi Prosecco Treviso Extra Dry(コースの飲み物+650円) イタリア・トレヴィーゾ産のスパークリングワインを追加。 食事のスタートに軽やかな泡が心地よい。 ▪️前菜三種盛り合わせ&グリーンサラダ ・ムール貝のエスカベッチェ 加賀太胡瓜 ムール貝の旨みと爽やかな酸味に、加賀太胡瓜の食感がアクセント。 軽さとコクのバランスが良い一皿。 ・フリッタータ(イタリア風オムレツ) モルタデッラ(ボローニャソーセージ)とカタローニャ(ほろ苦いイタリアの葉野菜)が入り、卵のやさしさの中にしっかりとした旨みと苦味が共存する構成。 ・クルミとレーズンのキャロットラペ 香ばしいクルミの食感と甘酸っぱいレーズンが加わり、単なる副菜ではなく一品の完成された料理に仕立てられている。 ・播州サーモンのカルパッチョ モホベルデソース パクチーの香り豊かなソースがサーモンの旨みを引き締めつつ、爽やかさを加えて味わいを立体的に仕上げる。 〇 Félix Solís Mucho Más Blanco(700円) スペイン産の白ワイン。フレッシュさと果実味のバランスが良く、料理との相性が良い。 ▪️本日のパスタ(2種から選択) ・自家製ツナと苅部ネギ、フレッシュトマトのクリームソース ・トリッパ(ハチノスの煮込み)と小松菜のトマトソース 迷った挙句トリッパをチョイス。 トリッパはしっかり煮込まれており、ハニカム構造の中にトマトソースと旨みをしっかりと溜め込む。 噛むと弾力と柔らかさが同居し、内側から旨みがじわっと広がるタイプのパスタで、食べ終えてももっと食べたいと思わせる仕上がり。 〇 Domaine Guinand Black Gorilla 2023(880円) フランス産赤ワイン。果実味と骨格があり、肉料理への期待値を上げる一本。 ▪️本日のメイン料理(2種から選択) ・ポルケッタのロースト ・真鯛のアクアパッツァ (+1,200円でA5黒毛和牛カメノコのローストも選択可) 肉好きなので迷わずポルケッタをチョイス。 豚肩肉にバラ肉を巻き込み、ハーブと共にローストした一皿。 口に入れるとまずハーブがふわっと香り、肩肉のほろりと崩れる柔らかさと凝縮された肉の旨みが続く。 外側のバラ肉は余分な脂が落ち、甘みとコクだけが残ったような仕上がりで、赤身とのコントラストがはっきりしている。 タスマニアマスタードは粒感がしっかりしており、プチッと弾ける食感と酸味が肉の旨みを引き立てる。 しっかり使ってもバランスが崩れないのも印象的。 付け合わせの野菜はイエロートマト、ズッキーニ、蕪、紅しぐれ大根など彩り豊かで、それぞれの火入れや食感の違いも楽しめる。 ▪️トルタ・サッビオーサ(砂のケーキ) ブラッドオレンジ添え フォークを入れると砂のようにほろりと崩れる独特の食感。 甘さは控えめで素朴な味わいながら、最後まで重たさを感じさせない軽やかなドルチェ。 ──── 食べ終えてみると、前菜からメイン、ドルチェまで一貫して完成度が高く、コース全体が非常に整っているランチ。 料理は魚介・野菜・肉のバランスが良く、それぞれの素材の個性がはっきりと出ている。 カウンターでは調理のライブ感も楽しめ、料理そのものだけでなく、作る過程まで含めた体験ができる。 特にポルケッタとトリッパのパスタは記憶に残る完成度。 また料理にワインと合わせてじっくりと楽しみたくなるお店だった。