
月島の月島焼肉 牛タン処 兎月に訪問。 月島という土地柄にありながら、落ち着いた設えと焼肉店としての思想を前面に出した一軒で、「一輪咲いても花は花」という店のスタンス自体には誠実さを感じます。 量や派手さではなく、一皿ごとの存在価値を大切にしようとする姿勢は、最近の焼肉店の中でも好印象。 この日はまず和牛黒タン4種盛りから。 部位の違いを食べ比べできる構成は楽しく、タンという素材への向き合い方は伝わってきます。 ただ、部位ごとの旨みの立ち方や食感のメリハリはやや控えめで、価格帯を考えるともう一段階の驚きが欲しいところ。 和牛ハラミたたきは、さっぱりとした仕上がりで食べ進めやすい一方、和牛らしい香りやコクは少し穏やか。 レバテキも丁寧な火入れでクセはなく、安心感はあるものの、強く印象に残る決定打にはなりきらず。 極ハラミはボリューム感があり、噛み応えと肉汁のバランスは悪くありません。 日常使いとして考えれば十分満足できる一皿で、価格との釣り合いも取れています。 全体を通して、素材選びや考え方は真面目で、店の方向性も理解できる内容。 ただし味や質の面では、同価格帯の焼肉店と比較するとやや物足りなさが残るのも正直なところです。 雰囲気や思想に共感できる人には居心地の良い店であり、今後のブラッシュアップ次第では印象が大きく変わりそう。 伸びしろを感じさせる一軒でした。