
店に入るとやや広めの長いアプローチが伸びていて、アートスペースが広がっています。
その通路の壁には近所の文化芸術施設から集めてきたチラシやポスターを展示。書籍もあります。店名は和歌の「本歌取り(ほんかどり=有名な古歌から1句または2句を取り入れる技法)」が語源とのこと。本場インドカレー等の手法を取り入れて、新しくカレーを作ったというカレーなのでしょうね。
キッチンと食事スペースはL字のカウンター7席のみ。余裕のある空間で狭さは感じません。
テーブルに乗せられた小さな黒板には本日のメニューが書いてあります。「シラス+チーズ+ホウレン草」か「チキン+レンズ豆」の二択です。私は『チキンササミ 1,300円』でお願いしました。
【ホンカトリーのカレー】
カレーはサラッとしたインドカレーを思わせるが、実は過去に食べたパキスタンの無水トマトカレーと、マレーシアのココナッツミルクを煮込んだルンダン、そしてベルギー人に教わったピーナッツペーストでチキンを煮込んだ料理をミックスし改良したもの。
「多種の副菜を乗せる形は、自分のカレーの試食に飽きてしまい、苦肉の策で野菜や惣菜を手当り次第カレーと混ぜて食べたら意外と面白いと気付いたことが始まりでした」とのこと。
全てを混ぜ合わせて食べれば、穏やかながら酸味が効き、時おり感じられるシャープなスパイス感と、多種多様な歯ごたえが心地よい。
テーブルにはカレーにかける5種類の薬味が設置してあります。
■ホンカトリーおすすめの食べ方
「ブリックナンプラー」「エビチリココナッツフリカケ」を少量ライスにかける。こちらのバスマティライスは大変水分を吸いやすい品種とのこと。少量づつカレーをかけて食べると最後までパラパラ感を失わずに食べられるそうです。
小鹿田焼きの器にはバスマティライス。そのバスマティライスの上には生野菜や色鮮やかなふりかけがかけられています。カレーは別の陶器の器で提供。
説明書きの通り、まずは「ブラックナンプラー」と「エビチリココナッツ」をかけます。
まずはカレーをかけずにバスマティライスだけいただきます。様々なふりかけとブラックナンプラーが効いて美味しい。このままでも十分旨い。
そしてその上からカレーをかけます。カレー自体も美味しいですが、パラパラのバスマティライスが口の中で解けて楽しい。ゴロゴロの野菜やふりかけのカリカリ感などの食感がまた面白い。
カレーはサラサラではなく、少しとろみがあるカレーです。複雑なスパイスの香り。もちろんカレーも絶品です。ほうれん草のカレーはたまに出会いますが、カレーにシラスが面白い。ちょっぴり海の風味。
他の3種の薬味は使わずに食べてしまいました。バスマティライスは180gとのことでしたが、もう十分な量でした。満腹になりました。