
それは、越生のだいぶ山奥でした。 ちょっとまごついて、どこへ行ったらよいのか分からなくなってしまったくらいの山奥でした。 「あるきたくないよ。ああ困ったなあ、何かたべたいなあ。」 その時ふとうしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。 そして玄関には「ギャラリィ&カフェ 山猫軒」という札がでていました。 当軒は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」をイメージした建物です。 そのため、文体も変わっていますが、どうかご承知ください。 入口の扉から、それはもう恐ろしい形相の山猫が、「にゃあお、くゎあ、ごろごろ。」お出迎えです。 カメラマンのご主人とコピーライターの奥様が、開いたお店。 町田で初代、そして越生で二代目の「山猫軒」。 その足跡は、奥様がにより「山猫軒ものがたり(麦秋社)」という本にまとめられています。 現在の建物は、約3年かけてセルフビルドされました。 ウッディで自然あふれる創り。 猫などをモチーフとしたたくさんオブジェ。 更に、様々な作家のギャラリー展示。 グランドピアノに、JBLのスピーカー。 森の中にある山猫の隠れ家です。 ■古代米野菜カレー 1200円 無農薬ゆうの胚芽米、赤米、黒米。 褐色の古代米に、優しさと力強さがあります。 使用している野菜も無農薬有機栽培。 ヨーグルトも付きます。 環境も食事も、自然に溢れています。 ■アイスコーヒー 500円 豆は、ロースター大島潮氏のオリジナル。 その挽きたてに、天然水使用。 まろやかな苦みです。 奥様は逝去され、ご主人がお店を守っておられます。 ご主人の声に見送られ、お店を後にします。 すると、室はけむりのように消え、草の中に立っていました。 草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。 心が安らぐのを感じました。 #宮沢賢治ワールド ●Kitchen cafe CRANBON/東松山[2018/06/05投稿] ●ギャラリィ&カフェ 山猫軒/越生[2016/10/15投稿] ●七つ森/高円寺[2016/07/24投稿]