川崎駅から少し離れた住宅街に店を構える、経験豊富なワンオペシェフによる本格イタリアン。 伝統的なレシピに、手打ちパスタや旬の食材を織り交ぜたイタリアンコースが楽しめる。 グルメ仲間の評判を聞き、ランチコースを予約して訪問。 駅から徒歩15分ほど、周囲にお店の少ない静かな住宅街に、洋風の佇まいがひときわ目を引く。 白を基調とした、イタリアの街角を思わせる雰囲気のある外観。 ランチのコースは12時スタート。 開店時刻少し前、自宅兼店舗からシェフが現れる。 予約名を伝え、キッチンを目の前にしたカウンター席へ。 カウンターは6席。 2人掛けのテーブル席が1卓、テラス席も用意されている。 この日のランチは2組のみ。 シェフと会話を交えながら、ゆったりとコースを楽しむ。 ──── 《Bランチ(メイン付き) 3,500円》 〈ワインペアリング(4杯・中量) 4,000円〉 〇 Mas d’Ancosa Cava Brut(単品 900円) ▪️有機野菜のサラダ 自家製ドレッシング 野菜をベースにした自家製ドレッシングは、ほんのり甘くやさしい味わい。 野菜がいくらでも食べられそうなほど美味しい。 テイクアウトも可能とのことで、自宅用に購入(1,000円)。 〇 Lunaria Civitas Pecorino ▪️季節の前菜盛り合わせ(15種) まるでスペインのピンチョスのように、一口サイズの前菜がずらりと並ぶ。 提供された瞬間、誰もが思わず笑顔になる華やかさ。 小さなひと皿ひと皿に丁寧な仕事が施され、どれを食べても美味しい。 どれから食べるか選ぶ楽しさも魅力のひとつ。 ① コッパロマーナ(豚の煮こごり) ② パテ・ド・カンパーニュ(自家製ピクルス添え) ③ カスベのフリット(アグロドルチェソース) ④ 鯖のコンフィ(ジェノベーゼ和え) ⑤ ミズダコのカルパッチョ ⑥ 茄子のスフォルマート(燻製モウカザメ巻き) ⑦ 鰯とレモンのマリネ ⑧ かぼちゃのミートマリネ(バルサミコ・ミント) ⑨ 茄子のカポナータ(シチリア風) ⑩ ハモンセラーノ&スップリ(リゾットコロッケ) ⑪ 鮎のリエット(ごぼう風味のチュイール) ⑫ パプリカのテリーヌ(バーニャカウダソース) ⑬ チーズじゃがいものフリット ⑭ 塩鱈のリエットとポレンタ ⑮ 冷製スープ(ブロッコリー&カリフラワー、寒天コーティング) 〇 Fattoria Il Muro Verdone (Vermentino di Toscana) ▪️自家製フォカッチャ(ローズマリー) カリッと香ばしい表面に、もちもちとした中身。 小麦の香りとほんのりした甘みに、塩気とローズマリーの爽やかな香りが絶妙。 一口食べるごとに手が止まらなくなる。 〇 Wild Nature Veneto Bianco 〈本日のパスタ(3種から2種選択)〉 ▪️赤烏賊とブロッコリー煮込みのタリオリーニ 細めの平打ちパスタは適度なコシ。 赤烏賊のやわらかさと、肝のほんのり苦くコク深い風味がたまらない。 ▪️色々なお肉のトマトラグー タリアテッレ 牛肉、スジ、鹿、鴨など、その日によって異なる肉を贅沢に使用。 もっちりとした幅広パスタに、肉の食感と旨みの違いが絡み合う。 〇 Orsogna Nero d’Avola 〈メイン料理(3種から1つ選択)〉 ▪️広島県なかやま牧場 牛ほほ肉のブラッサート(+500円) フォークを添えるだけで解れるほど、やわらかく煮込まれた牛ほほ肉。 口の中でとろける食感と、濃厚な赤ワインソースのコクが一体に広がる。 ▪️小さなドルチェ盛り合わせ ・ガトーショコラ ・キャラメルムース ・カンパリゼリー ・パンナコッタ バルサミコ ・ゴルゴンゾーラチーズケーキ どれも小ぶりながら印象的な余韻を残す。 甘いだけではなく、しっかりと大人の心をつかむドルチェプレート。 ──── この価格帯とは思えない充実の内容に、心もお腹も満たされる。 サラダから前菜、パスタ、メイン、ドルチェまで、すべてが丁寧で完成度が高い。 しかもこの内容で、この価格。 都内ではまず出会えないコストパフォーマンス。 川崎駅周辺はチェーン店や大型店舗が多く、つい都内へ足を運びがちだが、こんな店があればその必要はない。 最初は寡黙な印象のシェフも、話してみればとても気さくでユーモアたっぷり。 駅から少し歩くが、それ以上の価値がある一軒。 次回はぜひ、スペシャルなディナーも体験してみたい。
写真と本文をすべて表示住宅街で味わう、手仕事あふれる本格イタリアンコースと心和む時間























