【 何故、どういった理由でブックマークしていたか思い出せぬが 】 初めての萩。思ったよりも遠かった。夕刻になったのでお店に電話して予約を取った、予約が取れた、と言っていいか。 ホッとして車をホテルに入れ、お店まで徒歩で向かうと、想像通りの”入りにくいぞこれ”という感じ。奥まったところから二階に上がる風体で、カラカラと扉を開くとカウンターの一番奥に私の席が用意されており、すでに旅館のごとく、3皿のお料理が並んでいた。 喉が渇いていたのでビールをもらい、スタートする。注文はお酒だけ。お料理は、おまかせで3000円税抜き、らしい。大将、御歳78。その、素晴らしい知識と腕前と、客を喜ばせようと腐心する様に本当に心が打たれてしまう。 一つ一つにかけられた手間。「魚が余るから酢締めして、すり身と合わせてかまぼこみたいにしたんだよ」という。隣のアワビは3時間ゆっくり熱をかけたもの。刺身の赤身はカツオ、モチモチの、マグロみたいな味がするカツオと、脂がたっぷり乗ったヒラマサ。醤油は合わせじょうゆで、少し甘い。サワラの西京焼きに添えられているのは桂むきの大根とカニ身。 そのうち味噌焼にした大きなサザエがやってきて、、、 とにかく丁寧な仕事と、高い技術。お出汁もきちんと取って、大きな瓶に入ってます。なんていうか、 もう何もかもが最高だった、、、 大将は今日は鮑がなくて残念、ほんとはもっと鮑出すんだけど、みたいなこと言ってたけど、そんなんはええんですよ。 素敵な会話、旅先の町の話、手の込んだ料理をさも普通に出してくる。本当になにもかもが最高、、、 また、お母さんの支え方も最高。二人のコンビネーションが愛しすぎて、本当に心からあったまる、そんなお店。楽しすぎて、随分と長居をしてしまった。 今年に入ってからなぜか、こういうお店によく出会う。後何年、お店はあるだろうか。弟子は取ってない、現実的に、終わりはやがてやってきてしまう。 故に、本当にこういうお店は、宝石みたいな酒場やな、と思う。
萩、東萩駅付近の小料理屋さん














