大黒屋@三河島! どうした経緯があったのか分からないが、三河島には戦前から済州島をルーツに持つ朝鮮系の方々が多く住んでいる。 朝鮮学校や朝鮮仏教の寺院、韓国食材店が多く立ち並ぶが、昨今若者に人気の新大久保のソレとは違い、大変地味なコリアンタウンを形成している。 そんな三河島で焼肉店や韓国料理店を探すのは全く苦労しないが、日本蕎麦店を探すのは案外難しい。 上野・浅草から2〜3kmしか離れていない場所であるからには、寿司、天ぷら、鰻、蕎麦といった江戸料理の老舗があってもおかしくない筈である。 だが、そうした和食の店が無い事はないが、非常に少ない。 大黒屋は尾竹橋通りを一本入った場所に隠れるように佇んでいた。 創業などは聞きそびれたが、恐らく古くから地元に愛されてきた町蕎麦と見えた。 お店のお嬢さんと思われる若い女の子が、接客を取り仕切る。 「大黒屋」という黒々した店名に反して、とても色白でスラリとした綺麗なコだった。 冷たい蕎麦とミニ天丼のセット! 蕎麦は割とよくある町蕎麦の水準ではあるが、天丼の塩梅がよろしい。 塩梅がよろしいと言うより、潔い。 やや大きめの茶碗に、茄子天と海老天のみ! 普通、この取り合わせだと、大葉か獅子唐の天ぷらを添えたくなるのが人情だが、それをしない。 余計な装飾を加えず直球勝負で手頃な値段で提供するのも町蕎麦の魅力である。 大都会東京の中にある小さな韓国で、申し訳なさそうに佇む日本蕎麦屋さん。 なんだか不思議な感覚を味わった。
駅から近い
禁煙
ランチ営業あり
荒川区にある三河島駅近くのそば屋さん















