「喫茶だけならカウンターになります」と言われて通された部屋が、実にみごとであった。カウンターもその奥の棚も、木彫りの骨董品である(写真#2参照)。ぜひ写真を拡大してご覧いただきたい。 カウンターの手前、ちょうど肘が当たる場所は、長年のお客の腕が触れ続けたため白く摩耗しているものの、かろうじて縄目模様を保っている(写真#3参照)。また、足元にあるカウンターの彫刻も見事だ。真鍮のフットバーに足を乗せると、どこか昭和の時代にタイムスリップしたような心地になる。 店内に流れるのは、コレクションが一万枚とも言われるアナログレコードの柔らかい音色。呼べど再び帰らぬ青春時代のあれこれが浮かんでは消え、少しばかり感傷的な気分に浸ってしまった。
写真と本文をすべて表示1階はパン屋2階は一人で音楽に浸りたい方向けの喫茶店





















