
【貧民なのか、それはディナーではないからなのか】
ビールに飽きた。
もうずっとビールばっかり1日中飲んでいると飽きてくる。そろそろもうワインとかが飲みたい。そうだ、イタリアンとかに行けば絶対あるはず、といいながら歩いていたらスコールが落ちてきた。
まさに、落ちてきた。土砂が降り注ぐ。
そうだ、近くにあるエルガウチョに行けばきっとある。そう、一人2千円ほど払えばボトルを3人でシェアもできよう。そういう話になって飛び込んだ。
エルガウチョは熟成ステーキの有名店で、タイのトップランクステーキハウスだ。アソークのど駅前に一棟レストラン。価格帯は生優しくはない、日本と変わらないかそれ以上を取る。ランチとて、お肉を頼めばなかなかのお値段だ、感覚的にはピータールーガーに行って肉を食うかどうか、この価格帯はどうなのか。と逡巡するような感じだ。
初めてのエルガウチョ。ディナーならいざ知らずランチだし、、、というので、ハンバーガーにすることにした。要するに。他の日本人や、ビジネスマンのパワーランチに紛れて私たちは、ちっともお金のないグループなのである。
ハンバーガーは2千円。日本と変わらない。が、ここはステーキダイナーなのでありがたいことにパンは食べ放題だし、美味しいバターはついてくる。ワインは南仏のシラーズ。一番安いワインだが、さすが高級店。お味は大変よろしい。
やってきたハンバーガはまさしく完全食のそれ。そして完璧に美味い。いわゆるアメリカンダイナー系の美味いハンバーガー。めちゃくちゃいい、さすがエルガウチョ!
そしてさらなる素晴らしいことに、食後のチェック前にキャラメルウォッカを出してくれる。何倍でも飲んでいいよ、と言われ、恥ずかしげもなく3杯もおかわり。実に気持ち良いランチタイムだった。
こうしてみると、一人5500円となったハンバーガーランチを高いと見るか、普通と見るか。バンコクの経済格差や浸透していない文化などが額面に出ているが、ようするにここはハレの店で、まだまだワインに関してはハレの酒、と言ったところだろう。
ついこの前までも日本もそうだったけどね。