
『2016年 タベアルキスト和久井の印象に残ったこの10軒』
3軒目
繁華街から離れた路地裏にひっそりと佇む、沖縄では珍しい本格割烹料理屋。
店内は、こぢんまりながらも清潔感溢れるシンプルかつスタイリッシュな雰囲気。
料理は、沖縄らしいものは皆無なので一般的な観光客には向かない印象だが、ひとつひとつ細やかな手仕事が効き舌がほっと休まる味。
特に、酒肴が充実しているが、カウンターの上には大鉢に惣菜も並んでいる。
刺身、天ぷら、焼き物など一通り頂いた中で、なかでも印象に残った逸品が「さんま炊き込み飯」
こちらのものは焼いた秋刀魚の頭や骨を入れ出汁を取り、さらには肝も入れて炊き込んでいるので秋刀魚の醍醐味をストレートに感じることができる逸品。
ご飯からは湯気と秋刀魚の香りが充満し、脂たっぷりの身を味わえばジュわ〜っと口の中に旨味が広がっていく。
また、お米の炊き方が絶妙で、噛むほどに旨味が倍増し余韻が長い。
日本人の心を揺さぶる、秋の味覚の代表秋刀魚と新米の組み合わせは、米の隅々まで旨味が染みわたる傑作でした。