
三重県は津市郊外にある結婚式場を兼ねたグランメゾン[シャトー・ラ・パルム・ドール]で拙者の生誕祭をしていただきました。
グランシェフG氏は僕とは多分同世代。かつてテレビ番組「料理の鉄人」で坂井シェフと対決したというエピソードをお持ちです。
前菜の前にまずはタップナードを使った金柑大のコロッケです。下にバジルマヨネーズが敷かれています、
表面にもバジルは使われているようですが、オリーブやアンチョビやケイパーと合わせて大人の味に仕上がった「ひと刺し」です。コロッケ好きのケイン・コ●ギも喜びそう。
シェフおすすめの前菜は、「伊勢鶏のバロディーヌ サワークリーム和え リンゴのフランとカブ・ラディッシュのマリネ添え」です。
重なり合う味と味・・・。抑揚のきいた酸味、甘さ、塩加減に引き込まれます。
ランチなどではメインを張れるひと品でないでしょうか。
スープは、百合根のポタージュです。
炙った百合根と底にある赤蕪ピューレを混ぜて色を変化させながらクリーム感を楽しみます。
さて、魚のメイン料理は、「伊勢真鯛のポワレ」です。 香ばしく焼き上げられている事にも驚きますが、海老芋を敷き、ソースにも海老芋、そしてトマト、サフランを用いて優しく仕上げています。
お口直しのグラニテは、青梅でした。
「青海苔」に聞こえてしまい、おそるおそると失礼しました。ここで海苔のはずがありませんわ。
肉料理ではもうひとつの選択肢の黒毛和牛フィレは選ばず、あえて「伊賀鹿のロティ マデラ酒のソース」を。
甘さの中に黒胡椒が引き立つマデラ酒のソースと赤ワインのヴァン・ルージュ・ソースにより野性味を呼び覚まします。黒トリュフ、きのこ、ほうれん草の付け合わせによる合わせ技も決まります。
カカオ度の高いチョコレートケーキはチョコレートを食べているかのような濃厚さを湛えておりますのでこの薄さがベストと言えます。
高い天井のエレクトロボイスのスピーカーからムソルグスキーなどが降りてくる荘厳な空間でもありました。