更新日:2022年12月26日
酒麹の香りが香ばしい、酒まんじゅうが名物の人気和菓子屋さん
店はまるで銀座の和菓子店「空也」のように菓子を作っている雰囲気は無く、ただただ予約されたまんじゅうの包みが重ねられていて入店して受け取るだけである。しかし、まんじゅうは酒の香りがして漉し餡がほの甘くて宜しい。 昭和三十年頃の大きな商店街の和菓子屋の店先には積み重ねた蒸籠から立ち上る湯気がどこでも観られた。そこで酒まんじゅうをふかしていたのである。行儀が悪いが店先で包装紙を破ってかぶりつくと、昔のことを思い出した。ついでながら、日本茶の店では焙じ茶を焙じる香りが漂っていたのである。うなぎ屋の鰻を焼く香りは令和の時代でも時々出くわすことがある。