
新富町の裏通りには隠れた名店が多い。未開拓なお店も多いのだが、サンシビリテはオープンして10年以上になる名ビストロの一つだ。Instagramをチェックしていたら、ちょうど空き席がありそうだったので、当日だったけど急遽予約して訪れた。お店は手前がテーブル席、奥に小さなカウンター席があって、更に奥がキッチンとなっている。全体で15席ほど。大きくはないが、アットホームな空間。 メニュー構成はシンプルで、オードブル(前菜系)が15品ほど、メインが6品。オードブルをいくつか楽しんだ後に、メインに行くというスタイルが王道っぽい。こんなときは王道に従うのが吉、というものだ。オーダーしたのは「瞬間燻製した高知産カンパチのカルパッチョ(1,980円)」、「ひとくちカニコロ(440円)」、「田舎風豚肉のパテ(1,540円)」。シグネチャーっぽい「サンシビリテの馬肉のタルタル」が品切れだったのは残念だが、当日予約だったので致し方ない。メインには「仔羊背肉のロースト(2本:4,400円)」。完璧な構成ではないだろうか。 乾杯はスパークリングのグラス(990円)で。スッキリとしたクレマン・ド・ブルゴーニュ。ボトルでシャンパーニュもあり、ドラピエとベラマンだった気がする。どちらも良心的な価格帯。 最初にやってきた前菜はカンパチ。程よいスモーキーさがあり、身が分厚い。わずかばかり表面を炙った魚の旨味とクレソンの相性もよく、食べごたえのある一品。続いてはカニコロ。サイズはミニだが、中身はリッチだ。クリームを誤魔化しに使わない、むしろ引き立て役に使う上手さがある。ここでパンが登場。バターもパンもポーションとしては大きくはないが、このパン美味い。 さて、前菜の最後を締めくくるのはパテ・ド・カンパーニュだ。想定外にキャロットラペがついてきた。豚肉の旨味が引き出されていて、シンプルな味わいながら美味しいパテ。キャロットラペがちょっと変わっていた。酸味はほぼゼロで、少しガーリック感がある。細切りで、少しパスタのような、そんな感じもある。 さて、メインである。2人で行ったので1皿ずつに分けてくれるという心遣いが嬉しい。そんなお皿もさりげない金継ぎ。肝心のラムは火入れバッチリ。柔らかくしっとりとしており、ジューシーな仔羊の良さが出ている。シェリービネガーソースはパンとの相性もよく、またたっぷりの野菜が嬉しい。 最後にいただいたデザートは「焼きバナナのファーブルトン(1,210円)」。通常はプルーンなどを入れるファーブルトンを焼きバナナで仕上げるオリジナリティ。美味しかった。 いただいたワインは、、泡(クレマン・ド・ブルゴーニュ)、白(ビオニエ)、赤(ピノ・ノワール:アルザス)、赤(シラー)。食後酒にカルバドスをいただいてごちそうさま。いいビストロを見つけてしまった。お近くの方はぜひ! #新富町 #フレンチ #ビストロ