焼き物入り五種前菜の盛り合わせ 蟹肉入り横ヒレ(青鮫)のとろみスープ 金鶏の姿揚げ(脆皮炸子雞) 新鮮アワビの牡蠣ソース煮込み 燕の巣のキヌガサタケ巻き 季節野菜 芥藍の干し貝柱あんかけ 点心 つゆそば ココナッツプリン 桃饅頭 だいぶ時差投稿。 いつもお世話になっている楽友の皆様と新橋の広東料理「家全七福酒家」へ再訪。 前回はランチで点心中心でしたが、今回は福臨門時代からのシグネチャーの「脆皮炸子雞」を筆頭に、堂々たる広東料理のフルコースをいただきました。 やはりお目当ての「脆皮炸子雞」は絶品。龍崗鶏という広州原産の鶏を日本の指定養鶏場で育てることからこの料理は始まっています。よく味を染み込ませた鶏を一晩吊るして味をなじませ、特製のたれをかけ、素揚げし、最後に温度を上げながら100回以上油をかけ続けるという大変手のかかる逸品。提供された姿揚げは、官能的な照りを放つ皮目から頬張ればパリッとした食感がまず心地よく、続いて脂の濃厚な旨味と肉汁が溢れ出し、更に肉はどこまでもしっとりと柔らかく香りが良い。しかも驚くほど重くないのです。これを味わえただけでもこの日来た甲斐があったというもの。 前菜の盛り合わせ、青鮫の横ヒレのスープ、鮑のスープ煮込み、燕の巣、中国野菜芥藍のあんかけと全ての料理が奥深く長い余韻。そして、共通するのは圧倒的な味のベース=上湯の澄んだ味わいでした。塩分濃度はおそらく結構控えめなのに、上湯を実に丁寧にとってあるので全く不足を感じない。この感動的な出汁感は香港で味わった「中國會」の海鮮粥以来です。 お腹はいい感じでしたが、これだけ美味しいとついつい点心も追加したくなり、料理長が事前に仕込んであるものの中から数種類用意していただきました。シンプルな大根餅がこんなに美味しいのもまた至福。〆のつゆそばでまた上湯の味わいに打ち震える。 友人のお誕生日祝いの桃饅頭やココナッツプリンもいただき、最高の夜となりました。サービスもベテランのスタッフの方が付かず離れず、心地よく。また伺う機会がありますように。 #家全七福酒家 #福臨門酒家 #cantonesecuisine
深く澄んだ上湯と極上の揚げ物が堪能できる本格広東料理店
新橋駅近くのホテル内にある、老舗の広東料理レストラン。目を引くのは、職人技が光るパリッと香ばしい金鶏の姿揚げや、贅沢な北京ダックなど、丁寧に仕込まれた本格的な広東料理の数々です。特に、青鮫フカヒレのスープ、新鮮アワビの煮込み、点心類や大根餅、ココナッツプリンなどは、どれも上湯の澄みきった味わいが生きており、塩分を控えめにしながらも奥深い旨味で感動を呼びます。点心や揚げ物にも定評があり、シンプルな料理にも確かな技術を感じます。個室が使える落ち着いた雰囲気と、ベテランによる心配りあるサービスも魅力。特別な日や会食、家族の集まりにもぴったりなお店です。


























