
イタリア各地に受け継がれる郷土料理をベースに、旬の食材と現代的な感性を取り入れた一皿を楽しめるイタリアン。 4年連続でミシュランビブグルマンに掲載される実力店で、イタリア各地の郷土料理をベースにしながら、2025年より二代目シェフ岡部氏による新たなエッセンスも加わり、伝統と新しさが共存する料理を提供している。 場所は赤坂駅から徒歩数分。 ビルの地下に店を構え、アンティーク家具が並ぶ店内は、イタリアの家庭へ招かれたような温かみのある空間。 カウンター席では料理人との会話も楽しめる。 イタリアワインも豊富に揃い、料理とのペアリングも魅力のひとつ。 ───── この日は予約をして4人でディナー利用。 案内されたのは、半個室のようにゆったりとしたテーブル席。 落ち着いた空間でゆっくりと、マルケ料理がベースのコースを楽む。 《マルケの丘コース 7,800円(税込)》 (マルケ州料理をベースに旬の食材を取り入れたコース) 〇 プレミアムモルツ 生ビール 900円 ▪️とうもろこしの冷製スープ 暑い日に嬉しいひんやりとした口当たり。 とうもろこし本来の濃厚な甘みが広がり、心地よく食欲を引き出してくれる。 ▪️キジハタのカルパッチョ 厚みのある切り身は弾力があり、噛むほどに白身魚ならではの上品な甘みが感じられる。 〇 トノン ソーヴィニヨン・ブラン 1,400円 ▪️イタリアン アンティパストの盛り合わせ ・クレッシャ(焼きフォカッチャ) ・田舎風パテ ・ポルケッタ(豚の香草巻き) マルケ地方の伝統的な平焼きパン「クレッシャ」は香ばしく、パテやポルケッタとの相性も抜群。 ポルケッタはしっとり柔らかく、香草の爽やかな香りが脂の旨みを引き立てる。 レモンや粒マスタードで味の変化を楽しむ。 ▪️アオリイカとトマトのパスタ 優しく火入れがされ、ねっとりとした甘みの濃いアオリイカに合わせるのは、黄色いミニトマト。 半分にカットしたトマトへ軽く火を入れることで、爽やかな酸味と優しい甘みが引き出され、素材の持ち味が際立っている。 〇 ファルヴィント リースリング 1,800円 ▪️ヴィンチスグラッシ マルケを代表する郷土料理で、ラザニアの原型ともいわれる一品。 幾重にも重ねられたパスタ生地の間には、内臓などを使用し、旨みが凝縮したラグーソース。 層を重ねた独特の食感も心地よく、下に敷かれた香ばしく焼き上げたチーズが食感のアクセントになる。 〇 メーカーズマーク ハイボール 1,000円 ▪️ニュージーランド産仔羊の炭火焼 炭火で香ばしく焼き上げた骨付き仔羊。 中は美しくレアに仕上げられ、噛むほどにジューシーな肉汁と仔羊ならではの上質で濃厚な旨みが溢れる。 粒マスタードの爽やかな酸味が肉の甘みを引き立て、炭火の香りともよく調和している。 ▪️クレーマカタラーナ デザートはクレーマカタラーナを選択。 表面は香ばしくキャラメリゼされ、中は濃厚でなめらかなカスタード。 ▪️食後のコーヒー or 紅茶 最後はアイスティーで締めくくる。 ───── イタリア郷土料理をベースにしながら、旬の食材を巧みに取り入れたコースは、一皿ごとに異なる土地の食文化や個性を感じられる内容。 マルケ州名物のヴィンチスグラッシをはじめ、炭火で香ばしく焼き上げた仔羊、素材の持ち味を活かした前菜やパスタまで、どの料理も完成度が高く、最後まで満足感が続く。 料理に合わせるイタリアワインも充実しており、ペアリングを楽しみながらゆったりと食事ができるのも魅力。 料理の提供や説明も丁寧で、スタッフの気配りも心地よく、終始気持ちよく食事を楽しめた。 マルケ州の郷土料理をベースに、旬の食材と現代的な感性を融合させた料理が印象に残るお店だった。