
南阿佐ヶ谷の住宅街に店を構える、完全予約制のとんかつ店「とんかつ成蔵」。 低温でじっくり火を入れた白く美しい衣と、肉の状態に合わせた緻密な火入れで知られる名店です。食べログでは「The Tabelog Award Bronze」を2021年から2026年まで連続受賞し、「とんかつ 百名店2026」にも選出。ミシュラン東京にも9年連続で掲載された実績があります。 土曜日の13時台に、2日前に予約して訪問しました。 予約は「OMAKASE」という予約サイトに登録して行います。クレジットカードを登録して予約し、手数料は1人390円。2名で予約したため、手数料は合計780円でした。なお、予約時にカード決済されるのは手数料のみで、食事代は当日の食後に支払う仕組みのようです。 この日は特別メニューの営業日。通常の複数種類を味わえるコースではなく、定食スタイルでの提供となるため、予約時にとんかつを1種類選択します。 初めての利用でしたが、特別メニューの日はリピーター向けかなと思います。 今回は、おすすめらしい ・シャ豚ブリアンかつ3個・300g定食 8,800円 を選びました。 予約時間の5分前に到着。入口に「予約されている方はお呼びしますので、外のベンチでお待ちください」といった案内があったため、猛暑の中で待機していました。 しかし、予約時間を過ぎても呼ばれません。 しびれを切らして店内に入ってみると、普通にそのまま案内されました。猛暑の中、外で待っていたのに……。ここは少しモヤモヤしました。 店内は公式予約ページによると18席。カウンター席とテーブル席が用意されています。 着席すると、すぐに前菜と漬物のセットが到着。その後しばらくして、とんかつ、ご飯、豚汁が提供されました。 とんかつは表面が美しく、脂の膜が張っているような見た目。これはテンションが上がります。 3個注文したため、最初に2個分を半分に切った4切れが提供され、しばらくすると残りの1個分、2切れが到着しました。 300gは思っていた以上にボリュームがあり、私には少し多かったです。初めてなら、シャ豚ブリアン2個・200gでも十分満足できるかもしれません。 肝心のシャ豚ブリアンは、適度な歯応えを残しながらもジューシー。 脂はコッテリと重たいタイプではなく、上品でサラサラとした口当たりです。ロースというよりは、どちらかというと柔らかなヒレに近い印象でした。 卓上には塩と胡麻油が置かれており、一緒につけて食べるとめちゃくちゃ美味しい。 肉の旨味と上品な脂に胡麻油の香りが加わり、塩が全体を引き締めてくれます。ソースとからしでも食べましたが、私は圧倒的に塩+胡麻油の組み合わせが好みでした。 ご飯のおかわりは200円。 せっかくの機会なのでお願いしましたが、8,800円に予約の手数料390円を取って、ご飯おかわりするのにもお金取るんかいww とちょっと思いましたw とんかつの味については、さすがのひと言。見た目、火入れ、肉の食感、脂の上品さまで、申し分ありません。 一方で、気になったのがランチの40分制です。 回転を増やしたい事情は分かりますが、さすがに少し攻めすぎではないでしょうか。笑 着席してからとんかつが到着するまで約10分。残された約30分で300gのとんかつを食べ切る必要があり、ご飯のおかわりまでお願いすると本当にギリギリです。 しかも、まだ時間内で、口の中にも食べ物が残り、豚汁も飲み終わっていない状態なのにお盆を下げようとされました。食べ終わった瞬間にお盆を下げるよう教育されているのでしょうか。 退店を急かされているようで、気持ち良くはありませんでした。 ただでさえ、予約時間になっても外へ呼びに来てもらえず、入店が遅くなっている状況です。 味わって食べるというより、急いで食べ切ることを求められているようで、食後の余韻を楽しむ時間はほとんどありませんでした。 味は間違いなく素晴らしく、シャ豚ブリアンも非常に美味しかったです。 だからこそ、入店時の案内や食後の対応が少し残念。利益や効率を求めすぎず、もう少し落ち着いて食事を楽しめる時間と対応があれば、満足度はさらに高かったと思います。