
房総半島の内房側、東京湾に突き出しだ岩の上にある「音楽と珈琲の店 岬」のオープンは1978年。2011年に火災で焼失した際には顧客を中心に多くの支援が集まり同年中に営業を再開。その出来事は小説や映画にもなり話題となった。
一度行ってみたいとずっと思っていたが、車だとトンネルを出てすぐの小道の先のため、発見が難しく、あっという間に通り過ぎてしまう。今回はサイクリングのため看板が目に入り訪問ができた。
岸壁に突き出た外にも席があり、猛暑の中であるが、せっかくなのでここでコーヒーとチョコレートケーキを。
海面とさらにコーヒーの液面の照り返しさえもまぶしいほどの日。それでも時より吹く海風が気持ちよく、1時間ほどゆっくり。
チョコレートはどんどん溶けていくが、それも忘れるほどの眺望。映画の中で、転勤する友人が乗船する船をお店から見送るシーンを思い出します。
店内も撮影時の写真やグッズ、オーナー様手作りの雑貨も飾られ、個性溢れる大変可愛らしい店内。そしてどの席からも海が見える配置。きっと店内にいたら珈琲を淹れる際の「おいしくなあれ」のオーナーさんのおまじないも聞けたのかな。
そしてびっくりなのは外国人の来店。この喫茶店の情報もこの海を渡ったのでしょうか。