神立の老舗寿司屋の『のはら』さんです。 こちらのランチ営業のラーメンが、すこぶる評判が良いんです。ずっと気になっていたんですが、中々タイミングが合いませんでした。この日は満を持しての初訪問です。 暖簾には『鮨・らぁーめん のはら』とあります。A看板には「はまぐりらぁめん」の文字。「はまぐり」の青い昇も立ってます。気合い入ってますね。 入口には『喜元門』の看板が立て掛けてあります。こちらは、あの名店『喜元門』の総店主からラーメン作りの指南を受けたそうです。加えて、『喜元門』から麺を卸して貰ってラーメンを作ってる。本格的です。素材に厳しい寿司職人が、本気で取り組んだラーメンです。 お店は当たり前ですが、町の普通のお寿司屋さんですね。カウンターに座敷があります。宴会も出来るのかな？昼はラーメン一本のようで、ネタケースは空っぽ。カウンターに陣取ります。寿司職人らしきご主人は不在？厨房にいらっしゃるのかな？接客、調理は奥様が担当されてるようですね。 やっぱり海鮮系のメニューが多いですね。でもカレーラーメンの限定なんかもありますよ（笑）初訪なのでイチオシっぽい「はまぐりらぁめん」にしました。醤油と塩が選べますが、塩推しのようです。せっかくのお寿司屋さんですから、ランチセットの「海鮮ちらし」もお願いしました。 サイドメニューも豊富です。以前は「握り３巻」のセットがあったようでしたが、今は「海鮮ちらし」と「海苔巻き」。後はラーメン屋さんらしいご飯物が並んでます。握りだと職人さんが居ないと無理ですからね。丼物の方が対応し易いんでしょうね。 15分ほどで「はまぐりらぁめん」の登場です。具材は別皿提供。なんと真っ黒な麺のラーメンです。このビジュアルはインパクトありますね。 スープは透き通った清湯の塩。一口のんでびっくりするほど濃厚な蛤の旨味です。塩味もジャスト。動物系は使って無いようですが、ホントに蛤だけなのかな？ 貝出汁は旨味は濃いんだけど、引き出すのは難しい。下手するとお吸い物みたいになっちゃうんだけど、見事にラーメンスープに昇華させています。相当量の蛤を使ってるんでしょうね。流石は魚介を知り尽くした寿司屋さん。このスープ凄い美味いです。 麺は意表をついた真っ黒な低加水細ストレート。黒炭を練り込んだという麺は、硬めに茹で上げた懐かしのザラパツ麺。このパツンとした歯切れの良さは、スープと相性抜群です。淡麗蛤スープを良く拾ってめちゃ美味い。この麺も『喜元門』製？凄いね。 麺の上には大きな蛤が乗ってます。プリっとしてぴったりの具材ですね。バラの煮豚チャーシューは柔らかく仕上がってます。三つ葉の香りもしっかりと機能してます。 それらとは別に別皿提供の具材もあります。これがデフォなんだから、豪華ですね。 大判の豚肩ロースは薄切りなので、蛤スープでしゃぶしゃぶみたいにして戴きました。低温調理で柔らかいですね。鶏胸肉もしっとり柔らか。一杯で3種類のチャーシューを味わえるのは凄い贅沢です。 他にはメンマ、白髪ネギ、半味玉です。味玉の上に乗っているのはトリュフ？香りが素晴らしいんですけど（笑）いやいや手が混んでますね。 セットの「海鮮ちらし」は、正に寿司屋さんのちらし寿司です。タコ、サーモン、鰹。サイズは小ぶりですが、これが400円なら食べない手はないでしょうね。流石の完成度。美味いですね。 総じて… 老舗寿司屋さんが本気で作った、豪華蛤ラーメンです。 見事な一杯でした。麺は卸して貰ってるにしても、あの濃密なスープに、豪華な具材は何処を取ってもハイレベルでした。ラーメンの経験がどうこうと言うよりも、料理人としてのスキルが成せる業でしょう。 本物の寿司職人が、本気で挑んだ、極上の海鮮ラーメンです。素晴らしいラーメンですよ。
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ランチの1,000が魅力。 #一度行って損わないね。
