【《グリーン麻婆豆腐》「医食同源」の意味を真面目に考える】 ※コメント返しは原則お休みしてますので、記入ご遠慮ください(参考通知とオフ会の御礼は記入OKです) ー「医食同源」は中国語ではなく 日本人が作りだした造語であるー 誤解されがちたが、 日本で使われている「医食同源」は 中国発祥ではなく比較的新しい 日本生まれの言葉だ。 たしかに食と薬が同源で 「食をもって健康をなす」、 という概念自体は古くより中国に存在し、 たとえば古代中国の儒教の経典 『周礼(しゅらい)』(※注)には 「食医」という役職が存在し、 官制度上「食事と医療」を分け隔てず 一体のものとして扱っていた。 また隋の煬帝の時代の 7世紀初頭に成立した医書『黄帝内経太素』には 「空腹食之为食物,患者食之为药物」 (空腹時の食は食べ物、患者の食は薬物」 と記されており、 この「食と薬」の密接な関係性は 次第に漢方を中心にした中医学における 「薬食同源」思想に発展していく。 のちに1970年代に入り、 日中国交正常化とともに 日本でちょっとした中国ブームが興る。 上野動物園に初めてパンダが来て フィーバーになったのもこの時期。 このブームを背景に NHKの某料理番組の中国料理の放送回で 日本人に伝わりにくい「薬食同源」を 改変して「医食同源」という言葉が創出された。 つまる所、薬食の概念を元にしつつも、 「医食同源」は日本語だ。 …なので 店主が中国籍と見るや見境なしに 「医食同源」という言葉を 使いたがる料理番組やグルメサイトの記事に 個人的には違和感を感じる。 たとえば、 「中国人店主が作る本場の医食同源の中華!」 みたいに中国人=医食同源と 短絡的に結び付けて紹介するやり方。 …ねぇその店、 ほんとに“薬食”思想に基づいて 料理してますかね? そもそも「医食同源」って 日本語なんやけどなー と、私は毎回思ってしまいます(笑) メディアが流布した言葉を鵜呑みにせず、 正しく理解して、 正しく発信するのって大事ですよ。 そんなワケで本日は 漢方をベースにした「医食同源」、 もとい「薬食同源」とビーガン食 MIXをコンセプトとした 表参道『Chinese Vigan-Veggie 嫦娥』です。 ■グリーン麻婆豆腐セット …¥2300 ・グリーン麻婆豆腐(激辛) ・ご飯 ・薬膳スープ ・デザート すごいビビッドな「グリーン麻婆豆腐」。 選べる辛さは最上ランクの「激辛」にしてみました。 旬の青物野菜と青山椒を 合わせる事でこの色味を表現。 マイルドな野菜スムージーに近いですが 葉物野菜の苦味や雑味感はなく、 しっかりと中華料理らしく油のガツン感もあり、 ビーガンという先入観と裏腹にパンチがあります。 …そしてビリビリとした 鮮烈にして爽やかな青山椒の辛味。 ホールのスパイスも入っており高威力です。 ただ「激辛」といっても ココイチやボンディみたいな激辛に比べると かなり優しいです。 麻婆豆腐の挽肉に見えるものは、 いわゆる「大豆ミート」。 しっかりと歯ごたえがあり、この大きさだからか、 食べてて意識しないと大豆だと気づきません。 麻婆豆腐には漢方でも用いられるクコの実、 薬膳スープもナツメグやキノコ類や人参入り。 漢方の世界で山椒には整腸作用があり、 クコの実には風邪の予防や筋骨の維持作用、 明代に成立した中国史を代表する 本草学書『本草綱目』にも ナツメグは性温(中医学における血行促進)、 炎症低減作用ありとされてます。 まさに「薬食同源」を感じさせる一食でした。 ~あとがき~ 以上、『Chinese Vigan-Veggie 嫦娥』でした。 ちなみに“嫦娥”とは 中国の伝説上の月に住む仙女のことで、 店内は三日月など月モチーフの雑貨多め。 ちょっとした中華要素のある 表参道のお洒落なカフェ、 として利用するのもありだと思われます。 ぜひお試しを (※注)周の時代に周公旦が著したとされるが、 実際の成立時期は戦国末~前漢とする説が有力。 儒教の教義上理想とされた 周王朝の政治制度や習俗などが記載されている。 特に漢王朝が儒教に傾注したため、 それ以降の中国王朝でも『周礼』のテキストは重要視された。 三省六部の官制度や、 日本の平安京等も採用した 条坊制(碁盤の目の都市整備法)も この『周礼』がベースになっている。
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