【 肉縁あって 】 祖師谷の名店、ゴホウビダイナーが指名して購入している赤崎牛、なるものがあるという。その生産者に会いにゆく旅、であって、最初に直売所を見せてもらったそれは、実に古い市場のリノベした一角であった。土日はここで焼肉を七輪で食べれますよ、との事だが我々は、彼らのレストランの方、リアンに夜にお伺いしたと言う1日である。 とにかく、徹底的に肉を食べる夕べ、であった。オーナーはここで250頭のF1牛を育て、その脂肪分の少ない肉を赤崎牛として出荷し、そして販売し、料理している。これほどまでに完全なトレーサビリティがあるだろうか、イナ!などと言いながらじゃあ、それに合わせるワインを勝手に選んでいっかなー?ってワインボトルを眺めたら、 これはイケマセン、断然私好みのナチュールなボトル揃い。やはりこういうのは生産者の思想の一部でもあるだろうなので、贅沢にもヴィニヴィチヴィンチのイランシー、しかもマズロのピノノワールからスタートにしてしまう、ズバーッとボトル開けて。 もうね、注いでるだけで周囲位置メーターぐらいがお花畑。凄い香り。さすがマズロ。そこからは怒涛の肉料理。とにかく徹底的にうまい。 ギリギリで開いたところでイランシーはからになり、ああちょっと勿体無いことをした(待てなかった。せめてもう少し時間があればもっと、パワーを感じたろうに)と思いながら選んだ2本目のロッソが、これまた素晴らしい味わい。 ニュージーランドだけど、山形のグレープリパブリックとコラボしている、と書いてある。注ぐと実にキュートなベリー色で、飲むとバシっと酸が効いていて素晴らしい。 そしてどんどん出てくる、肉。のむくうのむくう。赤崎牛が赤身の旨さを推してくるのでサクサクバクバク、食える。こりゃあうまい。 肉も部位と加熱方法でそのバリエーションは膨大である。ワインの次はちょっとお願いして、天盃の麦と肉を合わさせてもらった。食中酒としての麦の可能性。これもとても面白い。 とにかく、肉が本当に美味かった。F1牛の良さ、というか、ファッティでは無いピュアさを重んじる赤崎牛ならではの味わい。さすが九州の牛である。 生産者が手がけるお洒落な肉料理レストラン、ワインはピオ。いやはや、ここは福岡の田舎の駅ではあるが、素晴らしいレストランは、こういうところにあって、わざわざ出かけたくなるようなお店であった。
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