甘いものを補給です。 春日部市の和菓子店「菓匠ちぐさ」は、1966年に創業した地域に根ざした老舗です。 春日部市では有名な和菓子屋さん。 現在は「東口店」と「一ノ割店」の2店舗を運営していて、実はこちらの「一ノ割店」が本店なのです。 今まで何度かお邪魔させて頂いていて、落ち着いた雰囲気の店構えが印象的。 ゆったりとした店内には各種和菓子が整然と並べられてますね。 春日部名産の「押絵羽子板」をモチーフにした最中や、こだわりのどら焼きが人気です。 個人店の和菓子屋さんはたいていおかみさんが対応しているイメージですが、このような大きな和菓子屋さんでは若い女性の対応が増えてきているようです。 1月の新年には「羽子板もなか(栗)」を、初春には「鶯餅」と「豆大福」、「いもクリーム」を頂きました。 ■ 羽子板もなか(栗) 春日部の特産品である羽子板と歌舞伎の演目「藤娘」をモチーフとした和菓子です。 この、春日部特産の「押絵羽子板」をかたどった1番人気の商品は、「かすかべフードセレクション」にも認定されています。 春日部って羽子板が有名なんですよね。 羽子板型の最中の中に、北海道産の粒餡と栗が丸ごと1粒入っています。 最中の皮はパリッと香ばしく、上顎にくっつくけど皮は薄め。 その皮の中にずっしり粒餡が。 粒餡はほどよく甘く、しっとりと小豆を感じます。 そして、栗が入っています。 ゴロっと甘さ控えめの栗が入った最中でした。 大きめの栗の甘露煮が丸ごと入っていて、ほっくりとした食感と自然な甘みが加わり、贅沢な味わいを楽しむことができます。 この「羽子板もなか(栗)」は、粒餡が濃厚で、もちろん栗も美味しく、一体感あってよいです。 ちなみに「羽子板もなか(餅)」もあります。 同じく最中の皮はパリッと香ばしく、その中には手芒餡で作られた白餡が入っていて、ねっとりとして舌触りがよく、ちょうどよい甘さで歯切れのよい求肥を入れた最中とのことです。 さらには、ベルギーの産チョコレートを入れた「羽子板チョコ最中」も人気とのこと。 ■ 鶯餅 春の訪れを告げる鳥「鶯(うぐいす)」の姿を模した、春の代表的な和菓子ですね。 個人的にも大好きな「鶯餅」は、やわらかな求肥や羽二重餅で小豆のこし餡を包み、青大豆から作られる緑色のうぐいす粉をまぶした楕円形の餅です。 その形は、うぐいすの姿を連想させる、両端を少し尖らせた楕円形となっています。 青大豆の香ばしい風味と、小豆餡の甘さが特長ですね。 うぐいす粉は、青大豆を炒って挽いた、薄緑色のきな粉であり、これが春らしい爽やかな色味を演出します。 青大豆の風味を引き立てるためには、小豆のこし餡がピッタリですね。 アクセントとなる餅には、求肥や羽二重餅等といった、やわらかい餅が大事です。 その由来については、天正年間(1585年頃)、豊臣秀吉が茶会で食べた餅を気に入り、その形がうぐいすに似ていたことから命名したと伝わっているそうです。 主に2月から春先にかけて和菓子屋で販売されます。 恒例ですね。 春の風物詩として親しまれている、上品な甘さの和菓子を今年も楽しみました。 ■ 豆大福 こちらも和菓子の定番ですね。 やわらかい餅に塩茹でした赤えんどう豆を混ぜ込み、小豆の粒餡を包んだ日本の伝統的な和菓子です。 餅の優しい食感に赤えんどう豆の塩気、小豆餡の甘さのバランスが素晴らしいです。 塩気のある赤えんどう豆が、小豆餡の甘みを引き立ててくれます。 餅のもちもち感と豆のほっくり感とした食感のコントラストも楽しいです。 ちなみに、小豆には食物繊維が豊富に含まれているので、便秘解消や血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。 健康志向の方にはもってこいですね。 ■ いもクリーム 「紫芋」と「焼芋」との2種類のセットです。 どちらの中身にもカスタードクリームが入っていて、「紫芋」のなめらかさに、または「焼芋」のホクホクさに、カスタードクリームの甘味がよく合います。 まるで「萩の月」を冷やしたかのような和スイーツ。 カスタードクリームなのに和を味わえるスイートポテトでした。 上品でありながら食べ応えもあり、手土産としても大変喜ばれるでしょう。 以上、春日部を代表する和菓子と言えば、「細井」なのですが、普段使いにはこちら「菓匠ちぐさ」がオススメです。 補足ですが、埼玉県春日部市は、江戸時代に日光街道の宿場町「粕壁宿」として栄え、日光東照宮を作るための職人が多く集まり、良質の桐を使って様々な工芸品が作られたそう。 また、戦争の時代には戦禍を免れるため、浅草の押絵師達がこの地に移り住みました。 そんな歴史の中、押絵羽子板の技術が、こちら春日部で発展してきました。 押絵羽子板をモチーフにした「羽子板最中」が「菓匠ちぐさ」の人気商品となりました。
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