k.kimura
ありがとうが似合う酒場 @柿生 駅から少し歩く住宅街。 決して便利な立地とは言えない。 それでも足を運びたくなる小さな秘密基地のような一軒だ。 店名の「だんだん」は愛媛や出雲の方言で「ありがとう」の意味だそう。 店先のサインに描かれた階段状のデザインを見て「段々」とも掛けているのかなと勝手に想像した。 店内にはコンパクトなオープンキッチン。 Jの字に囲むカウンターは仲間との会話を楽しみながら店主とのやり取りも自然と生まれる絶妙な距離感。 この空気感が実に心地よい。 旬の野菜や魚を中心に一皿一皿が丁寧で美しい。 ◆おひたし 艶やかな緑が目にも鮮やか。 素材の味を素直に楽しめる一皿。 ◆前菜盛り合わせ 滋味あふれる酒肴が少しずつ。 どれから箸を付けようか迷う時間まで楽しい。 ◆鮪のお造り この日の主役。 トロリとした口当たり、しなやかな繊維感。 そして上品な甘み。 美味に唸る。 ◆山菜の天ぷら 衣は軽やかでサクッと。 甘みを閉じ込めた春らしい一品。 ◆へしこ 薄くスライスした大根で巻いていただく。 へしこの濃厚な旨みを大根の瑞々しさが心地よく受け止める。 ◆砂肝焼き 香ばしさと歯応えが心地よい。 地酒との相性も抜群。 料理に合わせて店主おすすめの日本酒をいただく。 気付けば隣のお客さんともだんだんと会話が弾んでくる。 美味しい料理を囲み、人との縁に笑い、居心地の良さに心がほどける。 店を後にする頃には「だんだん」ありがとうと言いたくなっていた。













