【お前はどこの国にいるのだというレベル】 最後の最後にリトルインディアでランチ。しつこい。しつこいほど毎日のように通うリトルインディア、もうリトルインディアに宿取ればええやんレベル、次回からそうしようかな、、、というか、シンガポールではなくインドに行けばいい、って話であるが。 遠いんです。 いくつか候補があって、久しぶりなのでバナナリーフのアポロか、ミシュランかはたまたパキスタンかダッカ系か、、、と悩んだ末に選んだのがこちら、スパイスジャンクション。こちらはケララ料理を出すお店で、ケララはどこやねんというと、インドの本当の南。ゴアよりも南、というとわかりやすいだろうか、お皿はターリー皿だけど、これはミールスということになる。フィッシュとベジがあって、フィッシュを選択。 最後の食事。ビールは850円。ミールスは1300円ぐらいだったと思う。もはや特に驚きもない完璧なグラマラスなスタイル。カトゥリの大きさもいい。全て外に一度出して、それぞれを米にかけながら食べる。 もはや、ケララっぽいのかプーリーやマドラスや、ムンバイだとか、もう色々あるけどその違いはあまりわからない。とにかく、美味い。日本でも似たようなものはもう出てくるのだけれど、それはどこか似て非なるもの、の感覚が拭えない。際立ってスパイス感とか辛みとか、そういう尖ったところはないが、世界線が違うという感覚。オリジナルにより近い。やはり日本はそういう点で、ファーイスタンであり、時空の歪みとルートの限定により、どこかが特化されているのだと思う。 健康でハツラツとした味わい。特にベジの味が美味い。フィッシュは特にいらなかった、メインに据えられているがやはり、インド人の調理技術や素材の使い方、組み合わせは圧倒的にベジに才を見せる。フィシュだけならゼロワンのまるちゃんのブリのカレーの方が圧倒的に美味いと思う、やはり日本人は魚を使うのに長けている。が、この全体におけるフィッシュを必要としないその他のカトゥリの中に宇宙は存在しているし、そこにシヴァやカーリーやヴィシュヌ神が宿っているのであろう。 実にスムーズでピュアな味わいだが、赤いソース、グレイビーというか。こいつは凄まじくからかった。この辛さでこの量には驚く、えげつない辛いのだがえげつない美味い。こいつがあるのとないのとでもまた、味わいは全く異なる。 総じて、最高である!といっていたら突然停電とかしてさらに最高である。シンガポールとは、本格的移民料理を楽しむことができる国だ。そのなかでもインド料理に関しては、世界的に見てもインドの次くらいに美味いんじゃないか、と私は思っている。
不明