Mathariri


不明

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  • 【 原住民の村のファインダイニング】 「ところで台南にいつまでいるの?」 打ち合わせを終えて、客にホテルまで車で送ってもらう車中だ。 「土曜日まで。実は明日、ファインダイニングを友達が予約してくれてるんだよ。台南と高雄の間ぐらいの、東の山の中にレストランがあるでしょ」 「AKAME?」 「AKAMEじゃなくて、なんだっけな、名前。ああ、マサリリ?って言う店」 「そりゃすごい!あそこはリピーターか、知り合いしか行けないはずだよ」 「たまたま、タイミングが良くて取れたって言ってた」 「シンガポールでアジアトップになったアンドレが台北に戻ってRAWをつくって、そこからAKAMEができてさ、、」 「アンドレチャン!この前ハノイで行った店もアンドレチルドレンだったよ」 「AKAMEもMathaririもよく知ってる。実は仲がいいんだよ、Mathaririは、景色も最高だ」 送り届けてもらったホテルは、階下にKTBを備える怪しい安ホテルである。その外観にゲラゲラ笑いながら、お前本当にここに泊まるのか!と嬉しそうに彼は笑った。また会おうと言い、彼はポルシェをゴロゴロ転がして帰って行った。 その、レストランは標高が400Mぐらいの山にあって、どこらも遠く、台南からは車で1時間半。最寄りの屏東のローカル駅からも車で40分かかるという、原住民ルカイ族が住む村の奥にある。AKAMEはもはや説明がいらないくらいの、有名なレストランになった。しかしその姉妹店があったのは知らなかった。 Mathaririは、彼らの夢のレストランだ。AKAMEは兄弟で作ったお店だが、Mathaririは、AKAMEのアレックスと、彼と子供頃のから遊んでいた親友たちとの約束のレストランだ。いつかここで、レストランを開こう。20年かかったけど、それは実現した。 車が山間に入ると建物が変わった。尖った大きな三角屋根、まるでテーマパークのような作りの木の小屋が並び、景色がガラリと変わる。その集落のほっそいほっそい、引き返せないような細い道の奥にMathaririはあった。 席に着くとワインが注がれた。予約をとってくれた友達が言う。 「なんかこのワインはサービスだって言ってるんですよ」 私はてっきり”店からのグラスサービス”かと思ったが。 「誰かここの知り合いとか、、、」 「あ!」 その、AKAMEの8周年で作られたフルボトルワインは、ポルシェをゴロゴロ転がしてまた会おう、と言った彼からの、完全なサプライズの差し入れだった。 みんないつもあいつは何やってるかわからない、と言っているが奇しくも、このような形で私は仕事でここに来ている、ということが友人たちに、完全に証明されることとなったのを嬉しく思う。 Mathaririとは、ルカイ族の言葉で”あらゆる意味で善き事”を意味するのだそうだ。その息を呑むほど美しいレストランは、ルカイ族の誇りとともに、在るのだと思う。

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