
昔、たまたま三重県松阪市郊外で鶏の焼肉に遭遇しました。
松阪牛やら和田金やら牛銀やらバター焼きやら、松阪市民は神戸ビーフをたまに食べる神戸市民よりはるかに牛肉にうるさそうな印象があります。
牛肉に飽きたのでしょうか。肉が高過ぎるのでしょうか?
鶏焼肉に行列ができます。大阪ナンバーも並びます。焼き物は若どり、めす、きもの三種しかなく、とり野菜という石川県でもメジャーな具沢山鶏スープとごはんで2000円は切るラインナップです。軽い依存症状態です。それだけの為に松阪市に行きたくなります。
さて、ここからが本題です。
ある日、奈良から国道24号線で京都に入り、木津川市の北側に発見した「かしわ網焼食堂しんさん」という看板。
ピンと来ました。松阪インスパイアかも知れないですよ、これは!
みんなで楽しく喜びも痛みもシェアしようやないか。道連れと共に木津川市上狛へ。
遅めの夕飯時間、先客は二組。
壁には団体宴会をはじめ、予約がビッシリ書かれた紙が貼り出してあります。
某サイトでは評判は高くなかったようですが、最初の「せせり」(塩焼き)を掴んだ感じに旨さの予感が駆け抜けます。丁寧に焼き上げます。
「なるほど〜!」焼き方のせいか美味いです。
「大根サラダ」のドレッシングも良かった。
「名物かしわ」(モモとムネのミックス)をタレで。松阪で言う若どりかな?美味いです。これも焼き方が上手いのだと思います。
そして「純系名古屋コーチン」を。歯応えを楽しむにはこれしかありません。
これは誰が焼いても美味いのでしょう。
〆には「野菜かしわ汁」。
やはり松阪のタッチに酷似。大阪でも鶏焼肉はよく見かけますが、やはりこの汁物が好き者にはたまりません。
やはり松阪の方が安いです。
しかし、時間とお金をかけてわざわざ出向かなくても、あれが食える事がわかり、嬉しくなるではないですか。