
【ご飯てんこ盛りは愛情の証】
この日のランチはJR西大路駅近くの南風(パイカジ)
まるで南国の風が吹き込んだかのような、
温もりと懐かしさを纏った居酒屋。
昼下がり、ハイビスカス柄の暖簾をくぐると、
沖縄本島出身の大将が優しい笑顔で迎えてくれた。
この日のランチは刺身定食。
運ばれてきた膳を前に、思わず息を呑む。
大トロは艶やかに脂を湛え、
舌に乗せれば瞬時に溶け甘みが広がる。
カンパチの腹身は、しっとりとした身質に力強い旨味が宿り、旬の金目鯛はまさに今が食べ頃!
小鉢にはゴーヤチャンプルー、沖縄天ぷら、
そして三種の副菜。
苦味と旨味が交錯するゴーヤは、
記憶の奥に眠る夏の断片を呼び覚まし、
天ぷらの衣は南国チックで分厚めやし良い塩梅○
てんこ盛りの白飯はまさに店主の愛情のしるし。
食べる者への敬意と、料理への誇りが滲んでいた。
アルコールのメニューをみると泡盛は宮古島産が中心のラインナップ。
お昼は大将のワンオペやから、
ソーキソバは、夜に食べにこよう!と、
次回の訪問を心に決めた。
この店には、沖縄のような素敵な時間が流れている。
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【店舗情報】
居酒屋 南風
京都市JR西大路駅から徒歩2分
泡盛と沖縄料理が楽しめる、
温もり溢れる隠れ家的存在。