
〈謎多き暗黒〉
「暗黒星雲に一条の光発見!」
「?」
「客との交戦で激しく被弾せし我が艦、寄港ス」
「?」
「燃料不足も発生」
「兄貴ィ~何いってんスか?たまには合わないお客もいるッスよ」
「なーなー台湾料理って中華だよな、あの包み込まれるような温かさと溢れる熱気の」
「さいでふ」
「1人で寄っても心癒してくれる・・・」
「のハズ」
「?」
「今度は兄貴ィが『?』ッスか」
「ここ静かな何だけど」
「し、なんか暗いッスね」
「ちょっと色気があるおとなしそうな高校生?が給事してくれるんだけど」
「ハイ♥」
「中華はやっぱおばちゃんでしょ!小太りの、ほっかぶりした」
「喋りだしたら止まらない?」
「そ!ま、それはいいとしてもやっぱ静か過ぎる」
「兄貴ィ~ここ台所が2階に在るんだ」
「はは~ん、だから鍋かき混ぜるガチィン!ギチィン!も、揚げもんするバリバリパリ~!もないんだ」
「中国の方の喧嘩してるような会話も」
「頼んだのは700円の台湾豚骨ラーメン。真ん中にこそっと肉、周りににらと鷹の爪が行儀よく並んでいる、ま、上品な盛りつけ。」
「味も、麺はたまご麺?適度の辛さ。辛い!と思ったらスッて引く、万人受けする良い味と思うんッスけど」
「この心の沈み様?・・・暗黒星雲の中心地は謎多き暗黒だった」
「俺まで気分沈んできたッス」
「味、悪くないとおもんだけどなぁ~」