楽しかった四日市の居酒屋を出た後、もう少しおしゃべりしようと街中を歩いていたら、すぐに何軒も良さそうなお店に出会ってしまいました。その中から落ち着けそうなお店としてこちらに伺いました。外から見るとお店の外観はややマイアミっぽい感じ、でも中に入るとそこは渋い大人の空間が広がっていました。カウンター席、テーブル席もありますが、私たちはカウンター席を取りました。カウンター席にはグラスを置く場所に照明が仕込まれていて、そこにグラスを置くと下から灯りに照らされて間接照明のようにお酒の色でテーブルが彩られるのですね。これは初めて見る仕掛けですが、綺麗だし面白いアイディアだと思いました。 さて、マスターと軽く挨拶を交わした後は、今日の気分をお伝えして、マスターに選んでいただいたウイスキーを舐めながらまったりと静かな時間が過ぎていきます。チャージのポップコーンが置かれ、一杯目はスモーキーなモルト、二杯目は強いピートの香りと共にアルコール度数の高さを感じさせる個性の強いもので、この二連のチョイスは印象に残りました。マスターは以前からいくつも飲食店を経営されていたそうでご常連さんも多く、お一人でゆったりと自分が好きなお酒に囲まれたお店をやろうとそれまでの店を閉めてこちらを11年前に開業したそうです。2人で違うものを4杯いただいて5500円、一瞬1人分かと思うくらい破格のお値段でした。 びっくりしたのは23時過ぎに女性グループがフラッといらっしゃり、なんとオーダーした紅茶(⁈)で静かにおしゃべりを始めたのです。私たちよりも早くお帰りなりましたが、おそらくよくこちらにいらっしゃっているだろう彼女たちのバーの利用方法とマスターの懐の深さに感動しました。 マスターから教わりましたが、私たちが子供の頃の四日市は飲食店比率が日本一多かったそうで、古くからアーケード完備で栄えていたそうです。公害問題やバブル崩壊で一時寂しくなりましたが、今現在、夜のお店の多さは地方都市のシャッター街なんて関係ないくらい賑やかでした。張り巡らされたアーケード、駅から徒歩で行ける範囲に集まった出店、少ない客引き、若い方が工夫した業態でオシャレ系の飲食店を出しているなど、新旧混在して昭和と令和を体感できる街になっていると感じました。恐るべし、地方都市‼︎
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1Upで仕上げ
スモーキーからフレイバーなスコッチをヴァカラグラスで頂く ワイン カクテル 何でもござれ オシャレなマスターと居心地の良い空間です
GTOがデザインしたバーでardbegをロックで。