
【 廃墟の中の町中華 】
多治見の街を歩いていると、
時代の隙間に取り残されたような赤い暖簾が見えてくる。
「中華天国」
名前の通り、ここは小さな天国だ。
店の空気は油と湯気に満ち、
時間はゆっくりと、ラーメンのスープのように滲んでいる。
醤油の香りが鼻をくすぐり、
厨房の鍋がひとつ鳴るたびに、記憶のどこかが温まる。
注文は 中華飯とラーメンのセット。
とろみの下に隠れた野菜と肉、
黒光りするスープに浮かぶ麺。
どちらも派手さはない。
ただ、真面目に、静かに、うまい。
昼下がりの光の中、
レンゲが皿にあたる音が響く。
それが心地よい。
ここでは、それがごちそうだ。
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