トワザン とわざん

Masayuki Sato

敬愛する先輩夫婦に誘われて初めて知った、御代田の駅からは車で行く他ないほど離れた、浅間サンライン近くの住宅地にひっそりと佇む、予約が取れなくなる惧れから紹介するのが躊躇われるような隠れ家。 お店はテーブル2席だけで8名しか入れないので親しい友人達を誘って、お店を独占してしまうのが心置き無く楽しむ手立てかと。軽井沢からなら浅間サンラインを西に向かい、シャクナゲで有名な真楽寺入り口を通り過ぎて、すぐ次にある小道を左折、暫く南に下りて行くと何軒か住宅の立ち並ぶ所があるので徐行して、左側塀の奥にあるオレンジイエローの建物を探してください。入り口に看板はありませんが、建物にはカタカナでトワザンと店名が表示されています。納得いく食材を気を衒うことなくお客様に寛いでいただくことに重きを置いておられる印象の皿が次々に提供されます。今回予め先輩が注文していたミラノ風ビーフカツレツにはレモンの他、味の変化を楽しめるようにタイムを大量に使ったと云ふソースも提供されるなど、優しい心遣いを感じられ気の置けない知人達との会食をさらに心地よくしてくださる。バゲットに添えられたブルゴーニュ風タプナード(オリーブとアンチョビとケッパーのペースト？)もとても気に入って早速真似してみようと思いました。経済的に外食は滅多に出来ませんが、このお店のご主人の調理なら、また利用させていただきたいと心底思ひました。