
大学時代の仲間との懇親会で4人で訪問しました。
北千住のスパニッシュ人気店「boquerona(ボケロナ)」。
北千住駅西口の飲食店街である「飲み屋横丁」の喧騒からから1本奥に入った路地には、小汚い昔ながらの下町飲み屋街とは全くイメージが異なるオシャレな飲食店が軒を連ねます。
そんな下町情緒が豊かな北千住の路地裏に佇む、ナチュラルワインとシェリーを豊富に取り揃えるスペイン郷土料理の店です。
スペイン産ナチュラルワインと南部アンダルシア州ヘレスで造られる酒精強化ワイン「シェリー酒」の品揃えの豊富さがウリ。
南スペインのワインといえば「シェリー酒」。
甘めのシェリー入りのビールや、レモンサワーやハイボールもシェリーベースでした。
小皿料理やアンダルシア米を使った自慢のパエリアに加え、スペイン各地の郷土料理を楽しめます。
予約必須のお店です。
土曜日の開店時間(17時)に訪問しました。
店内は、常時賑やかでした。
やや薄暗く席数は少なめですので、女子会やデートにピッタリ。
オーナーの細やかな気遣いが素晴らしく、ゆっくりと過ごせました。
料理は基本的に2人分。
よって2皿ずつオーダー。
いずれの料理も丁寧に作られています。
皿にもこだわりを感じ、味だけでなく目でも堪能出来ました。
■ スターター(お通し)
料理まずは一口サイズの自家製プチシューから。
こちらのお通しにはこだわりのプチシューが供されます。
その中身はその時々で変わります。
季節に合わせた野菜等がシューの中に詰められていて、今夜はトマトとクリームチーズでした。
そのまま指でつまんで小さくかじるとクリームがたくさん飛び出しちゃいます。
基本的には前日までに予約の方々へ用意されるとのこと。
■ タパス盛り合わせ
お得な冷菜の6種盛りです。
いろいろ食べたくて、タパスのチョイスに悩んでいたら、この盛り合わせにほぼ全種類が入っているようなのでオーダーしました。
いずれもクオリティが高いです。
❶野菜のエスカリバーダ
3種の焼き野菜のマリネ
❷ピスト・マンチェゴ
軽く煮込んだ野菜をトマトソースで仕上げた定番タパス
❸千寿葱のマリネカルソッツ風
焼き目をつけたネギをマリネ 大葉とナッツのモホヴェルデソース
❹鶏むね肉とヤゲン軟骨のアリオリ
歯ごたえが楽しい軟骨、ほぐした鶏肉のアリオリ和え
❺鶏白レバーのコンフィ
低温調理した鶏レバーにオロロソと玉ねぎのソースで
❻真っ白なポテトサラダ
ほんのりガーリック風味のアリオリポテトサラダ
さっぱり系も多く好みの味付けでした。
特に中央の低温調理した鶏レバーがトロっトロで臭みもなく美味です。
■ トルティージャ
ほうれん草を使った厚焼きスパニッシュオムレツはかなり分厚いです。
スフレ風で軽い食感です。
しょっぱい感じでちょっと残念。
■ しらす+とろろ昆布のアヒージョ
夏のアヒージョは、とろろ昆布のねっとりした食感が新鮮です。
シラスもたっぷりで最高。
■ パン
■ イカスミのフィデウア
イカスミの旨みがたっぷりの真っ黒な極細ショートパスタのパエリアです。
イカスミは濃厚ながらパラパラの仕上がり具合に感激します。
しょっぱい感じでちょっと残念。
アリオリソースをかけて味変に。
■ 魚介のパエリア
ムール貝やエビ、イカ等の海鮮をふんだんにのせた贅沢な定番のパエリアです。
一口食べた瞬間、心がスペインに飛ぶような絶品パエリア。
海鮮の旨みがギュッと凝縮した米に、香ばしいおこげがアクセント。
こんなにも海の幸を感じられるパエリア、他にあるかと感動するほどの高いレベル。
周りにおこげはできつつも、全体的に米はやわらかめ。
セニア種のバレンシア米を使っているそうで、日本米よりも吸水性が高く程よく芯が残るのが特長とのこと。
おこげも絶妙。
日本人好みの味にしてるからかもしれませんが、この海鮮パエリアには感動です。
海老の殻はやわらかいので、頭から全部食べられます
やはりアリオリソースをかけて味変に。
■ ハモン セラーノ
マストで頼むのは生ハム。
スペイン産原木生ハムです。
24ヶ月以上の長期熟成生ハムとのことです。
原木があり注文時に切って頂けます。
塩味は強め。
■ 東向島OTISのサラミ
ブルーチーズを練り込んだサラミ「SUMIDAブルー」、ドライフィグとレーズンを練り込んだサ「SUMIDAフィグ&サルタナ」、唐辛子を練り込んだスパイシーな「SUMIDAレッド」の、3種盛り合わせ。
口直しに素晴らしい出来栄え。
■ バスク風チーズケーキ
店舗によって個性が出るデザートのひとつ。
濃厚でねっとり、甘さは控えめ、手作り感のある焼き目の香ばしさが特長。
個人的には最も感動した素晴らしい出来栄えです。
以上、@1万円ほど。