
オリジナルベトナム料理とナチュラルワインを楽しめる、駅から離れた場所にある隠れ家のようなお店。
オーストラリアの料理店やワイナリーでの経験を持つオーナーの菅原氏は、オーストラリア在住中に通っていたベトナム料理店に魅せられ、2015年にワインなどのお酒を取り揃えたベトナム料理をこの地にオープンさせた。
お誘い頂き初のアラカルトでベトナム料理を楽しむ。
道玄坂から移動し徒歩15分ほど。
神泉駅から駒場東大前方面に向かう途中、淡島通りの松見坂沿いにお店がある。
決して便が良い場所ではないにも関わらず予約でほぼ満席。
人気の程が伺える。
入口から通路を通り奥へ進むと明るく開けた空間に辿り着く。
中央には大きなテーブルとそれを囲むように設置された2~4人掛けのテーブル席。
片隅の4人席に案内されメニューに載った料理の説明を受けた後に作戦会議しコースのように組み立てる。
○ Werlitsch Ex Vero II S
▪️えごまディライト
鮪のたたき(ネギトロのような感じ)といくらをエゴマの葉の上に乗せ、ライムを絞って食べる。
ねっとりとした鮪にエゴマの葉の香り、ナッツの食感が合わさる。
▪️海老と豚肉の生春巻き
大きな海老が透けて彩りも美しい野菜たっぷり生春巻。
中心部には豚肉切り落としが入っておりレタスのシャキシャキ感と紫蘇の香りが爽やか。
トマトベースの生姜が効いたソースとともに。
▪️アジア野菜のニンニク魚醤炒め
冬瓜、春菊、モロッコインゲンの野菜炒め。
春菊のほろ苦さとインゲンのフレッシュな食感が印象的。
○ Momento Mori Fistful of Flowers 2022
▪️ソフトシェルクラブの唐揚げ
ソフトシェルクラブ1杯を丸々唐揚げにした一品。
生姜とレモングラスの香るソースと辛味オイルを乗せてロメインレタスと共に、ハンバーガーを食べるかのように豪快にかぶりつく。
サックりとした衣に予想以上に軟らかな殻の中には蟹の身と旨みたっぷりのミソ。
思わず笑みがこぼれる美味しさに、その余韻まで楽しむ。
▪️ベトナム漬物
紅白なますのような人参と大根のピクルス。
○ IL Cavallino PRI 2020
▪️海老と鶏肉のバインセオ
クレープのように焼かれたココナッツが香る薄い生地の中には、海老と鶏肉、もやしなど具材がゴロゴロと。
水分を含ませていないライスペーパーに野菜と共に包んでいただく。
ヌクチャムとの相性がとても良く手が止まらなくなる美味しさ。
▪️ベトナム鶏飯
鶏肉とライスに色付けされたターメリックの黄金色が美しい。
出汁の旨味をたっぷり吸収したライス。
弾力のある鶏肉は噛むほど肉の味わいをしっかりと堪能できる。
○ Anna et André Durrmann
Cuvée Nature Rouge de Pinot Noir
▪️牛肉のフォー
スッキリとした上品な滋味深いスープ。
つるりと滑らかなフォーは摩擦抵抗もなく自然と喉を通る。
半レア状態の牛肉はしっとりと柔らか。
パクチーを乗せライムを絞り優しいスープに香りのアクセント。
小さな青唐辛子の輪切りを齧ってみたがびっくりするほど辛い。
▪️炒飯
プリっとした海老とふんわり玉子、シャキッとレタスの入ったしっとり系の炒飯。
中華料理で食べる本格炒飯にも引けを取らない美味しさ。
全体的に味付けは優しく、強いエスニック感はないため、日本人の味覚にもマッチする料理が多い。
本格エスニックを求める人には物足りないかも知れないが、自分的にはかなり好みの料理が多かった。
ワインの知識が豊富な菅原氏の貴重な説明を聞けるのも楽しみの一つ。
また、ワインと料理を楽しみに来たくなるゆったりとした時間の流れるとても居心地のよいお店だった。
1.5万円/1人