
新橋の沖縄料理店で、ちょっと得した気分になれるランチ。 質の高いとんかつや、スペアリブの入った沖縄風おでんを、ランチタイムにはリーズナブルな価格で楽しめる。 場所は新橋3丁目。 雑居ビルがひしめく一角の、やや見落としがちな路地裏。 そのビルの5階に知る人ぞ知る沖縄料理屋がある。 エレベーターを降りると、すぐ目の前に店の扉。 ゆっくりと開けると、すでにテーブル席は満席。 「カウンターでよろしいですか?」と、フロアの方に声をかけられ、もちろん承諾。 とんかつやミックスフライも気になったが、人間ドックを控えていたので、少し軽めに沖縄風おでんを注文。 その際、ご主人から「少しお時間いただきますが、よろしいですか?」と一言。 忙しい中でも、こうした声かけがあると安心できる。 ──── ▪️沖縄風おでん 1,000円 ・スペアリブ,大根,昆布 ・ごはん,みそ汁,小鉢,漬物 ──── 厨房では、ご主人がひとつひとつの料理に向き合いながら、黙々と手を動かしている。 所作に落ち着きと丁寧さがあり見ていて心地いい。 忙しさの合間には自然な気配りも感じられる。 注文から15分ほど。 カウンターには、丁寧に盛りつけられた器がずらりと並び、1,000円とは思えないほどの満足感。 まずはおでんから箸をのばす。 沖縄風のおでんは、見た目からしてひと味違う。 堂々と盛られた2つのスペアリブは、骨付きで存在感たっぷり。 スープは澄んだ見た目どおり、あっさりと上品な味わい。 関東の濃いめでも、関西のだし重視でもない、素材の旨みを引き出した沖縄らしい控えめな仕上がり。 スペアリブを噛んだ瞬間に繊維がホロっと解けて、口の中で静かに崩れていく。 脂はすっきりしていて、肉の旨みがじんわり広がる。 底に沈んだ白大根は分厚い半月形のものが2つ。 しっかりと出汁を吸っていて、やさしい甘みと後味が心地良い。 上にのった結び昆布が、見た目にも風味にも良いアクセントになっている。 添えられたカラシを加えると、味がぐっと締まりごはんも自然と進む。 味噌汁、ごはん、冷奴、漬物がセットになった定食スタイルで、満足感もきちんとある。 店主さんから、注文時に「少しお時間いただきますが、よろしいですか?」と丁寧なひと言。 ご飯を出された際に「ご飯足りなかったら言ってください」と気さくな声かけ。 食後、帰り際には「お待たせしてすみませんでした」と、あたたかく送り出してくれる。 料理の優しさと、店主の人柄の良さが重なって、気持ちまで穏やかになる。 おでんとともに心まで満たされる時間だった。