
出汁香る優しいタレカツ丼と、和モダンな隠れ家空間。
新橋駅・烏森口から徒歩3分ほど。
雑居ビルの地下にある「るのや」は、看板を頼りに階段を下りた先にひっそりと佇んでいる。
店内はコンクリートの壁と木目調のインテリアで統一され、和モダンで落ち着いた雰囲気が広がっている。
テーブル席とカウンター席があり、一人でもグループでも利用しやすい空間。
最初はテーブル席に案内されたが、色々とあり厨房を目の前にしたカウンター席に移動。
口頭で注文を済ませ、目の前で調理されていく様子を静かに眺めながら待つ。
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▪️佐渡風新潟タレカツ丼 1,200円(税込)
・サラダ、味噌汁、漬物付き
・ご飯の量:レギュラーで180g,3/4サイズ選択可
新潟発祥のタレカツ丼は、卵でとじる一般的なカツ丼とは異なり、揚げたカツを甘辛いタレにくぐらせてそのままご飯にのせるスタイル。
カツはヒレカツが3枚。
タレの色は薄めだが、出汁の風味がしっかりと感じられ、上品な旨味が広がる。
甘辛いがやさしい味わいのタレがカツとご飯にじんわりと染み、全体としてバランスの取れた味に仕上がっている。
衣には細かいパン粉が使われており、サクッと軽やかな食感。
油っこさはなく、見た目に反してあっさりと食べられる。
豚肉は薄切りながら柔らかく、噛むほどに肉の旨味がしっかりと感じられる。
派手さはないが、どこか懐かしさを感じさせる一杯。
量も多すぎず少なすぎず、ランチにはちょうど良い。
素材の良さと調理の丁寧さが随所に感じられ、カツ丼の新たな魅力に気づかされた。
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新橋という賑やかな街にありながら、店内は静かで落ち着ける空間。
出汁の香りに包まれながら、穏やかなランチタイムを過ごすことができた。