風が語りかけます 美味い、美味すぎる で有名な十万石まんじゅうです。とは言えあまりにも有名なこのCMの台詞、知っててはいても見た事も食べた事もないというのが関西以西の人には多そうですが実は私もそうなんです。そんな訳で折角東京に来たんだからお土産に「ひよこ」「ばな奈」「崎陽軒のシウマイ」を買った後に埼玉に足を運んできました。 十万石まんじゅうを取り扱う十万石ふくさやさんは直営店38店もありますが実は埼玉以外には店を置かないというある種の門外不出さを持っていて購入するには埼玉に行くか通販するしかないようです。デパートの催事出店しないのかな? 私が行ったのは草加のふくさやさん。17時の時点で店売りの十万石まんじゅうは既に売り切れており翌日発送という形で大阪に発送しました。あと、手ぶらで帰るのは寂しかったので自分用に2種ほどお菓子を購入しました 【十万石まんじゅう】(1820円*2 / 15個*2) 関東土産としてちょっとは箔がつくなと内心ほくそ笑んでいた私を衝撃が襲う!職場の若い子らの9割が十万石まんじゅうを知らない!そして10割が食べた事ない!どんだけローカルなの・・・と思いつつも皆に配りましたが評判はあまり芳しくない様子。 薯蕷(じょうよ)饅頭なので甘さは控え目で口当たりもマイルド。しっとりで優しい口解けの良さが薯蕷饅頭の魅力ですが今時の子らはスーパーやコンビニスイーツなどで嗜好性の高い和菓子・洋菓子を食べてるせいか今一つ魅力を感じてないようです。 一方私を含めて年配陣にはそこそこ好評。まぁ分かりやすいですよね、こういうのはおっさんおばちゃんが好む物なんでしょう。京都にはもっと素晴らしい薯蕷饅頭もありますがそういうのは大抵単価あたり200~300円はするので十万石まんじゅうのお手軽さは評価されるべきです。 【十万石ふろらんたん】(110円) フロランタンのパート部分である土台を十万石まんじゅうのすり種にした和風フロランタンです。最中の皮特有の香ばしさと米の風味を感じられる土台にキャラメルコーティングしたスライスアーモンドが敷き詰められていて全体的に非常に軽い口当たり。 フロランタンと言うと「硬い」というイメージがある人もいるでしょうがこのお菓子は土台がすり種なので全体的にサクサク感の強い食べやすいフロランタンと言えます。逆に言えば本来のフロランタンのような骨太なハードさを感じられないので子供やお年寄りでも食べられるような和菓子っぽい配慮かもしれませんね。 【あん小町】(110円) 和風サブレというジャンルとして確立、。 サブレはバターやショートニングを多めにして作るので生地がどうもパサつきがちでボソボソしてて嫌いって人もいるのではないでしょうか。このあん小町も生地には多少のザラつきがあります。しかし生地を極力薄くする事で餡子の風味を押し出す事で結果として生地の粉っぽさを上手く処理していて普通に美味しく頂けます。サブレと和菓子、相性がいいのかもしれませんね。 総評です。和菓子好きな西の人間からすれば十万石まんじゅうは「ザギンでチャンネーとシースー」に比肩するくらい憧れの響きでしたが若い子らにはイマイチ受けの良くない銘菓でちょっとしたジェネレーションギャップを感じます。 確かに売り文句ほどは突出して美味しいという訳でもないですが見た目に品のある造形なのでご年配への土産物として効果大。またふくさやさんは十万石まんじゅうだけでなく色々な和菓子も置いてますので適当に寄るだけでも何がしか掘り出し物に出会えるかもです。ごちそうさまでした。 あ、草加に来たのに草加せんべい買い忘れた(^_^; #十万石まんじゅう #埼玉銘菓 #ふくさや
口コミ(1)
オススメ度:85%