
「さなぶり」って言葉を聞いたことがなかったものですから、このお店の名前が覚えられず苦労しました。
®️の南間さんの投稿でお店の存在を知ったのですが、「交差点にあるあのうどん屋」さんとして、長いこと私の頭の中に。
年配のご夫婦お二人でやられているお店。メニューは、けっして多くありません。それでも、こちらのうどん屋さんが、すっかり私のお気に入りになりました。
最初の訪問は、友人の助さん、格さんと。2度目は、義母とカミさんを連れて。
彼らは、この近辺によくある「太い」「固い」「歯ごたえある」うどんが、どちらかと言うと苦手。そういううどんも美味しいんですけどね。
それで、こちらのお店のうどんならどうだとばかり、連れての訪問。うれしいことに、彼らも気に入ってくれました。
固くないうどんと言っても、スーパーでよく見られる「茹で麺」や県内の有名チェーン店のうどん屋さんの麺とは違った、別の魅力があります。ツルツル感ピロピロ感のある美味しい手打ちうどん。
こちらのお店の魅力は
○喉ごしの良い麺
○自家製の野菜や昆布などの小鉢が付く
○揚げたてのかき揚げが付く
○かけ汁は、関東風関西風を選べる
○気さくな店主さん
○コスパがいい
…こんなところでしょうか。
最近、行ったときは冬瓜や南瓜の煮物が付いてました。美味かったので、店主さんにお尋ねしたら、自分の作った野菜ばかりのようでした。「そうでなければ、サービスで付けないよ」と笑いながらおっしゃってました。南瓜も3種類あって、「明日は、こっちの南瓜を煮るよ」と獲れたばかりの南瓜を見せていただきました。
写真は
○冷汁うどん 650円
○鴨うどん 700円
・月見うどん関西風 620円
・肉汁うどん 650円
(○は私がオーダーしたもの)
「都会に一番近い農村」埼玉県川島町のB級グルメと言えば、夏は「すったて」なのですが、こちらには「すったて」がなく、「冷汁」。
そこで、先日いただいてみたところ、薄切りのキュウリや氷まで入った味噌つけうどん。
川島町なのに、なんで「すったて」とネーミングしないのですか?とお尋ねしてみました。このあたりでも、昔から「すったて」と呼ぶところもあれば「冷汁(ひやしる)」と呼ぶところもあるということでした。
よそでいただく「すったて」ほどに、生姜、ミョウガ、ゴマなどの薬味は効かせてないのですが、古くから地元に伝わってきているような冷汁でした。
「さなぶり」とは「早苗饗」と書くそうです。田植え後に労をねぎらっての宴ということです。機械化によって、田植えも大人数でやられてるところも減り、さなぶりという行事も忘れられてくるのかもしれません。
こちらのお店、オープンして15年ほど。私のように、さなぶりの意味を知らない人が増えても、いつまでも続けてほしいうどん屋さんです。地元の馴染みの方たちが後からあとからやってくるお店でした。
2018/8/24他 訪問
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