140年近く前(1879年)に商人宿「秩父館」として建築された建物を利用した無料休憩所。 地元秩父の採れたて野菜、特産物、観光土産などの販売もされています。駐車場のない「道の駅」みたいなイメージを抱いても、そう違わないと思います。地域の情報発信機能も果たされているようです。 アニメ「あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)」に関連する貴重な資料なども展示されています。 私が初めて訪れたのは、今年の秩父夜祭の夜(12月3日)。歩き疲れた連れを座らせて、しばし休憩する目的で寄りました。ふだんは18時までの営業ですが、夜祭や「みやのかわナイトバザール」(30年前からスタートし、毎月第3土曜の夜実施。現在は偶数月のみ)のときだけ夜も営業しています。 祭の夜は、手作りのもつ煮や味噌おでんの販売もされていましたので、休憩所内でいただきました。夜の館内は、じつに趣きがありました。昼間に明るい光の中でゆっくり館内も見学してみたい…と、再び訪問することに。 昼間あらためて建物を見ると、なかなか立派な建物です。入ってすぐのところには囲炉裏があり、秩父の名産品なども陳列されています。 靴を脱いで休憩コーナーへ。ただ見学するだけでもよかったのですが、ローカルな秩父のスイーツも…と、「秩父のカエデ樹液で作ったサイダー」と「紅茶と秩父プリンのセット」をいただきました。 秩父プリンのセットは、プリンの種類が豊富。いちご、ブルーベリー、楓、梨、抹茶、さつまいもなど主に秩父、狭山、川越など埼玉産。その中から楓を。プリンはうっかり、写真を撮る前に食べてしまいました 笑。 秩父では、「秩父100年の森」「秩父樹液生産協同組合」が森林資源活用事業として力を入れているようで、「和メープル」という商標を近年よく見かけます。 サイダーもプリンもほんのりとメープルが感じられ、甘すぎず美味しくいただきました。サイダーの原材料のトップは、カエデ樹液となっていました。 奥の部屋では、地元の友人同士でしょうか、若い男3人が集い、ピアノを弾いてみたり、おしゃべりをしたり…と寛いでいました。 アニメの「あの花」関係の色紙や龍勢祭の歴代のポスターなど「あの花」ファンが聖地巡りをするときにも欠かせないポイントになっているようです。「あの花ノート」なる交流ノートもあります。 こちらの建物は、ほぼ昔のまま保存されています。テーブル、椅子なども重厚。分厚い木製ですから椅子を動かすのも容易ではありません。こちらでは、食べもの飲み物よりも、この空間、雰囲気を楽しむのがベストかなと感じました。 立地は秩父駅から徒歩5分ほどの旧秩父往還道沿い。R299沿い。この辺りを散策すると、いかにも古そうな歴史ある建造物や老舗店舗が点在しています。 【おまけ】 今年の「秩父夜祭」、「あの花」に出てくる札所17番「定林(じょうりん)寺」、吉田の「龍勢祭」の発射台の写真も載せました。 2017年12月3日、23日訪問 #1879(明治12)年建築の元商人宿 #秩父の情報発信&無料お休み処 #アニメ「あの花」聖地巡礼 #2007年オープン
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